つくりものがたり

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2017年 08月 15日

大竹伸朗という生き方


美術の方には疎くて、このひとの展覧会にも行ったことなくて、
恐ろしく膨大な作品群とも対面したことがないんだけど、
youtubeにある動画から、まずこのひとの人間性に触れて大好きになった。
自分の思いをとことんまで信じて、自分と心中してやるぞ、くらいの覚悟で、
毎日を生きてゆく。
いい。
すごくいい。



4年前にも大竹伸朗さんの記事書いていて、
なんか同じようなこと書いてんだけど。



大竹さんを見てるとなんか自由になった気がして、
人生楽しくなってくる。




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# by kobo-tan | 2017-08-15 13:32 | つぶやき | Comments(0)
2017年 08月 14日

巨大なステンレストップの木下地をつくる

始まった鎌倉のS邸キッチン。
開始早々超難物の2600四方のコの字型ステンレストップ。その木下地を作る。
に作って入れておかないと2階キッチンに入らなくなってしまうからだ。

ステンレス先端を二段階に曲げて厚みを薄く見せる複雑な仕様。
設計士の図面読み解きから始め、施工図を描き、前後左右、3か所ある開口の寸法も何度も確認。
ステンレス屋さんにでき上がっているステンレス部分と食い違いが出ては目も当てられない。
この大きな、部分的に細い桟でしか繋がっていない物体をしっかり固めるには、ボンド接着プレスが必須。
本体を3っつのパーツに分けて芯組み、5.5mm合板を両面に糊付けプレス、その3パーツを1つずつ接続しては、
この建具用の小さなプレス機に、先端を支柱から出したりしながら入れてプレス。
だんだん重く動かなくなってくるのに耐えながら、それを4回に分けて行い全部をつなげた。
ほぼ一週間がかり。今の重さ約60kg。
プレスに入れるごとに汗だくになり、今日はTシャツ4枚替えた。

最初は出来るかどうか全く確信がなかったが、やりながら突破口が見えてきて、なんとかやりおおせた。
我ながら、全部一人でこの小さなプレスでよくやった。

これを平塚のステンレス屋に持っていくのに赤帽さんのトラック調達して、
さらにガラス屋のトラックの荷台にあるような立て掛けるための大きなジグを作らないと運べない
ステンレスと一体化すると約120kg。搬入経路は思い描いてはいるが、これを何人でどういう持ち方をして、
う2階に引き上げれば、所定の場所にたどり着くのか……
だまだ道半ば。


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# by kobo-tan | 2017-08-14 15:23 | 製作例 | Comments(0)
2017年 08月 03日

4年越しの仕事

最初にお話しをもらったのは2013年の6月。
それからいろんなことがあって、やっと動き出したのが去年の6月。
足掛け4年とひと月かけて逗子のお宅のリフォームが完成した。

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せまい廊下にこの大きな折れ戸が使いづらいということで、
折れ戸一枚を撤去し、他の折れ戸を裏にスチールプレートを取り付けて折れ戸でなく引戸に変え、
撤去した一枚分のスペースを区切って棚板収納にし、プッシュオープンの扉を付けた。

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ヒンジにハ―フェレのプッシュオープンヒンジを使っているので、扉の真中あたりを押すとびよーんと開く。
なんせ通路が狭く、大きな扉が撮りづらく、開いたところは撮りそびれてしまった。


メインはこちらの大きなリビングの壁面。
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もとはここもこんな大きな、しかもなんだか図書館みたいなツキ板の折れ戸だった。
それをTVボードの焦げ茶色に合わせた、濃い色の飾棚収納にしたいということで…
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三面図ではなかなかイメージが伝わらないようなので、最後は頑張ってこんなパース図も描いて、
やっと施主さんのイメージ通りの形に到達して作ることができた。
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ウォ―ルナットの突き板で作り前小口は無垢材、塗装はオスモのウッドワックスオパークの黒拭取り仕上げ。

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こっちから見ると以前はこうだったのが、

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こんなふうになった。

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エアコンルーバーはタテ格子が37本。通風がよいように裏の方は大きく斜めに面を取ってあります。
タモの無塗装。ビスも釘も使わず接着剤のみで組んでいます。
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抽斗の取っ手には、家具デザイナー・小泉誠さんデザインの黒革の取っ手。
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# by kobo-tan | 2017-08-03 19:14 | 製作例 | Comments(0)
2016年 04月 28日

島什器




壁などに固定されるものではなく、お店の空間の中に置かれて、前後左右上面すべてが見える什器を「島什器」と言ったりします。
壁にくっついていないキッチンをアイランドキッチンというのと同じ。
下面以外はすべて化粧面で、ビスなど見えてはいけないので、相応に手間がかかります。
これは、平塚美術館の中にあるパン屋さんの、商品を載せる什器です。

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下にキャスターがついていて動かせます。

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タモの突き板に、サンメントという什器でよく使う飾り面を嵌めこんでいく作りです。

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このサンメントを額縁のように嵌めこんでいくのですが、45度の留め先のところに隙間があいてしまうとカッコ悪いので、
慎重に長さを切って行き、きつめに嵌る長さで止め、まず短い方を嵌めて、次に長い方を少したわませながら、
ギュっとはめ込むのがコツ。

しかし今回のは幅45mm、高さ21mmというけっこう大きなものだったので、接着をどうするかで手間取ってしまった。
大きくなると、切り口の小口面積が大きく、横の材との接触面が大きくなるので、きつめだとなかなか入りにくく、
ハネムーンボンドを使ったり、瞬間接着剤を点付けしたりしましたが、はじめに入れた材がすぐ固定されてよけいに後の材がはまりにくくなるので、
最後は普通の白ボンドを点付けしてぎゅっと嵌めてしばらく放置。これがいちばん早かった。
個別の条件に合った、最適の方法を見つけるのはむずかしいものです。


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周囲ぐるぐる化粧なので、側面と背面との2か所の角は今回「ヒモを回す」というやりかたで納めました。

突き板が横目使いでもあり、無理して突き板同士の留め加工にすると、角先が極端に弱くなり、何か当たるとすぐ破損する。
かといって、下地のラワンが見えるのでペーパーで丸めることもできません。
こういうときは突き板と同じ厚みの、2.5mm角の細いタモ無垢材を瞬間接着剤で角に埋め込みます。
無垢材と突き板が完全にツラになるまで調えてから、無垢材の角を1.5~2アールくらいに面取りします。


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天板のすべての角も、1.5アールくらいに面を取って、ぶつかっても危なくなく、どこを触っても手に馴染みのあるような仕上げをして完成です。
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# by kobo-tan | 2016-04-28 19:57 | 製作例 | Comments(0)
2016年 04月 23日

袴田君の工房 "WALDEN"




昨日は、東京千代田区にある森タワーレジデンスへ大きなチークの建具を納品に行った帰りに、
八王子にある家具屋仲間の袴田大介君の工房 "WALDEN"に寄ってきました。

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去年5月に工房を移転して、ショールームも併設したということなのですが、来てみてその広さにびっくり。


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自作の建具に、オーク材のフローリング、天井のレッドシダーの羽目板など、大工さんと協力して、
内装もかなりこだわって、がんばって作ってありました。

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チェリー材の収納や、

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ウォ―ルナットの収納。

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細部の工夫も見て楽しい。

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オークのテーブル

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ウォ―ルナットやチェリーのテーブル

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オークやウォ―ルナットのソファーもあり、

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黒の鉄脚にも工夫があって、すっきりしたデザイン。

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独立して6年目でまだまだ若い袴田君ですが、よくここまで頑張ったなあと感心してしまった。

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作業スペースも広々としています。

WALDEN のホームページはここです。
友人に頼んで作ってもらったとのことですが、とても美しいホームページで、これまで作った家具も、
すっきりとまとめられていて、袴田君の家具の多彩さがよくわかります。

家具好きの方、どうぞここへ訪問されますように。
いろいろな家具に見入ってしまって時間を忘れること請け合いです。

これからもお互い頑張ろうねということで工房を辞して、愛車キャラバンに乗り込み、
1時間後にはもう茅ヶ崎の我が工房に着いておりました。
そうなんです。圏央道が開通したおかげで、すぐ近くの「寒川南」の出入口を利用すれば、
八王子JCTまで30分で行けるようになったのです。
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# by kobo-tan | 2016-04-23 15:03 | つぶやき | Comments(0)