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つくりものがたり

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2011年 09月 08日

削り合わせ ~ 戦争が遺したもの

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キッチンバック収納のガラ(本体)を終了。

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2分割の吊り戸棚も組み終わり、なぜこんなふうに塔のように立てているかというと…

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2つの箱をぴったり重ねて、ほんの少しの誤差、目違いをカンナで払うのです。
底板の化粧ポリを後貼りする前にやっておくと、2台ジョイントしたときに、目違いなくつきます。

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休憩中に少しずつ読んでいた本「戦争が遺したもの  鶴見俊輔に戦後世代が聞く」を読み終わりました。
いやあ、おもしろかった。3人の鼎談なんだけど、このとき鶴見俊輔81歳、上野千鶴子55歳、小熊英二41歳。この、歳のはなれた3人の企画がまず素晴らしい。
年長者に話を聞くということの素敵さにあふれている。もちろんそれぞれに敬意があってこそのことだけれど。

戦後史を今こそ振り返ってみる時だと思うんだよね。
なんだかみんな不安で、この先どうなるかなんて思って自信をなくしてて、とくに震災以降それは顕著で、そのありさまは、過去からも未来からも切り離されて、われわれみんな今という宇宙にもやい綱ももたずに浮かんでいる感じがする。「自己責任」なんて責任取りたくない人だけに都合のいいスローガンを信じ込まされてね。

ちがうんだ。
ほんとはつながっているんだよね。
「いま」は突然生まれたわけじゃない。ぼくらの親や、祖父祖母の世代、それぞれが時代をつくり、時代につくられてきた。そのさきにこのいまがある。「いま」にはすべてが含まれているんだ。

戦後史はめんどうだから、たぶん高校なんかでもすっとばすんだろう。だからたぶん、みんなよく知らないんだ。
でもこの本は、現代史に少しでも興味を持つ人なら、たぶん宝物のように思える本だ。
2004年初版ですから、古本だとだいぶ買いやすくなっています。買って損はありません。

by kobo-tan | 2011-09-08 01:50 |


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