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つくりものがたり

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2011年 09月 19日

ベイマツを削る


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昨日からベイマツを削っている。
こんど鎌倉にできるヨガスタジオの木工事の手初めで、L型に続く長い玄関ファサードのガラス枠。いまはここまできたけれど、東木材の斎藤さんに持ってきてもらったもとの材は、45mm×250mm×4mの、ひとりでは抱えて持ち上げるの精一杯の、とにかく長いかたまりだった。それを指定の大きさに仕上げてゆくにはからだも使うし、あたまも使う。「木は切っちゃったら終わり」というあの大原則があたまのなかをかけめぐる。その長大な材をうまく切るのもたいへんだけど、うっかり切り間違えると、この場合¥15.000がぱっとなくなる。もう一本買い足さないといけなくなる。

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昨日から吸いこみが悪いと思っていたら、またやってしまった。
ある程度の量の無垢材を削りはじめるときは、集塵機のゴミ袋も空にして挑むのだが、調子に乗って削っていると、満タンになったことに気づかずに削り続けることになる。ゴミ袋を開けたとたん、はいりきれない削りかすがどさどさっと落っこってくる。

ベイマツを削る_d0169209_15281240.jpg


押し縁の欠き取り作業。
長い材では、補助ローラーが威力を発揮する。脚立の上に乗っているあれだ。ハンドルを回すと高さの微調整もでき、昇降盤のこんな加工のときはすごく重宝している。二人いれば持ってもらうが、2m40cmあるこの材をひとり手の力だけで盤の上に押しつけ続けるのはそれはもう絶対無理だし、強行したら、60mm近く出した丸ノコの刃に手が触れてしまうだろう。
考えてみると、ぼくらはほんとに危険と隣り合わせのことを毎日やっている。

ベイマツを削る_d0169209_1541583.jpg


開けた窓から蝶が舞いこんできた。
きれいだったから蝶、蛾ではないだろう。でも、蝶と蛾はどこがちがうのだ?
ウィキぺディアで調べてみるとチョウ目のなかのきれいな3種だけを蝶と呼び、残りの種は蛾と呼ばれるがおなじチョウ目であるらしい。むかしパピヨンという面白い映画があったことを思い出した。パピヨン(蝶)の刺青をした男が脱獄する話。マックイーンとダスティン・ホフマンが共演した映画だ。記憶にまちがいがなければ、1977年に、熊本の宝塚劇場という名画座で見た。一本立て250円、入れ替えなしの映画館。


今日もまた30℃を超え暑いので、昼飯休憩の延長でこれを書いていたが、エアコンでだいぶ体も冷えてきた。明日あせらなくてもいいように仕事に戻ろう。
他にも書きたいことがあったのだけど、また、いずれ。

by kobo-tan | 2011-09-19 16:17 | 製作過程


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