2012年 04月 02日
昨日、というか今朝4時に、オープンの大きな下駄箱2台一組をなんとか仕上げて、帰宅、 食事をして、風呂に入って、1時間だけ布団の中で眠り、朝7時にふたたび出勤。 組みあがってバカみたいに重くなってる下駄箱を、疲れと寝不足でぼろぼろの自分ひとりで運ぶのは無理だと思って、 塗装の原木さんのところに運び入れるための助っ人に須籐君を頼んだ。 原木さんと息子さん、須籐君と自分の4人がかりで下駄箱を2階の塗装場まで運び上げて、9時すぎに無事搬入は終わった。 重い下駄箱に気を取られて、巾木のベニヤを持ってくるのを忘れ、片道30分の道をもう一往復する羽目にはなったけれども。 1月20日からずっと繋がってきた仕事が、これでひとまず途絶えた。 注文家具屋の仕事は、ちょっと漁師に似てるかもしれないとこの間考えていた。 魚がいるときには夜も昼もなく魚をとる。大きな船団ともなれば何カ月も帰ってこない。 魚がいないときは、休漁。ずっと休みで、やることがない。遊んでる。 昨日の夜、休憩してるときにyoutubeを見ていて、ふとこの曲に行きついた。 僕が持っている加藤登紀子さんのベスト盤に入っていて知っていたけれど、そうか、「紅の豚」で流れたのだった。 この歌を昨日から今日、何度も何度も聴いた。 時には、昔の話をしようか。 そんなふうに、自分に語りかける。 聴いていると、ひとつひとつ、よみがえってくる記憶がある。 この歌のように、嵐のような毎日ではなく、もっと地味で、もたもたして、かっこわるい日々だったけれど、たしかに、その時の自分を思い出せる。 からっきし意気地も勇気もなく、いろんなものから逃げてばっかりいたような気もする。 人に言えるほどの努力はおそらくしなかった。 でもそういうふうにしかできなかったんだ。 それが精いっぱいだった。 可能性という言葉はきりがないけど、その中から得たもので人はそのひとの人生をつくってゆくんだろう。 この動画には174のコメントがあり、このコメントを読むのも素敵なことだった。 何度も読みたくなるコメントもある。 「この曲を聴いていると、辛くしんどかった日々が輝いて感じる。」 こんな言葉を見つけるのも、喜びのひとつ。
by kobo-tan
| 2012-04-02 14:03
| ものがたり
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