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つくりものがたり

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2012年 12月 15日

無垢フラッシュの玄関ドア ~その後



12/11 13:05

この建具、ステンドグラスをはめるための開口部をつくらなきゃいけなくて、その内側には、押し縁をきれいに取り付けなきゃなんない。
表面には4mmのラワンに貼った4mmのタモが来るわけで、定石通りトリマーなんかでくり抜いたら、タモの小口がバリバリに
むしれてしまうだろうなー。そんなんやりたくないなー。 だからリスクは超高いけど、先にラワンに芯材の開口通りの穴を開けて、
その開口ぴったりにタモを貼ることにした。

でもそんなんやってだいじょうぶか?
失敗したらどうする?

無垢フラッシュの玄関ドア ~その後_d0169209_11265954.jpg


無垢フラッシュの玄関ドア ~その後_d0169209_1128253.jpg


芯材で組んだ下地の両端を伸ばしておいて、同じ長さにラワンも切り、きっちり動かないように4点をビスで留め、
その状態で、トリマーでくり抜く。くり抜いた開口が、もういちど芯組みの開口とぴったり重なるように、くり抜いた面と
ラワンにA、Bとマーキングしておく。

これが今回の作戦だな。

無垢フラッシュの玄関ドア ~その後_d0169209_1136737.jpg

無垢フラッシュの玄関ドア ~その後_d0169209_11365897.jpg


しかし無垢材の仕事は捨てるところが多い。
損耗率っていう。 加工する中で無駄になってしまう部分の割合。
無垢材を注文する時、最低でも必要量の1.2倍。時には1.5倍の材料を取る。無垢材は削ってみないと結局のところ
木目は判然としないから、本数でも余分に取るが、平らを出して、厚みや幅を削るたびにかすを捨ててるわけだから、
25mmにあげるために35mm厚の材料買ったら、もうそれだけで30%以上捨ててることになる。
長さが長くて切り残った端材や、切り残ったまっすぐの4~5mmの挽き板くらい残しておけば!と思われるかもしれないが、
残しておいたって、結局使うところがなくてゴミの山になってゆく。 工場の中は収拾がつかなくなる。だから思い切って
どんどん捨てないと仕方がない。 でも捨てるにも産廃の費用がかかるのがなんともせつない。お金出して買って
お金出して捨てるなんて。せめて風呂焚きや槇ストーブのの槇にあげたいんだけど。引き取りに来てくれる人、いないもんかな。





続きはまた。

by kobo-tan | 2012-12-15 11:59 | 製作過程


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