2013年 01月 08日
迎春。 とはいってもこの寒さ。正月って毎年こんなに寒かったっけ?と訝るほど、日が高く登ってる数時間を除いてま るで冷蔵庫の中に入ってるみたいな毎日。まさに春は名のみで、年賀状のお返事にたくさん迎春と書きなが ら、願春とか祈春のほうが全然リアルだよななどとこころの中でブツブツ言っている。大仕事を抱えながら越し た年ではないのでまあいつものようにのんびりと、家族で外出する以外は新聞を読み本など読んで過ごして いた。 数日前に新聞を読んでいて呆れたのは、アメリカの元高官のインタビュー記事で、名前を忘れたのでネットで 検索して調べてみたらどうも元米財務長官のローレンス・サマーズという人らしい。何に呆れたのかというと、 これからの世界経済はこれまでと同じようにアメリカ中心で進んでいく、なぜなら新しい技術開発が着々と進 んでいて、近い将来、信号停止なども全部自分で判断する完全自動操縦の車に乗って、アメリカの西海岸か ら東海岸まで旅することができるようになる、なんてことを誇らしげに何の疑念もさしはさむことなく(記事では そううかがえた)記者に語るのだ、このひと。 アメリカンエスタブリッシュメントなんてこんなものなのだ。じゃあなにか?完全自動操縦の車には運転手はい なくて、みんな乗客になるのか?無人タクシーってわけか。いのちを車に預ける?そっちのほうがへたに運転 して事故なんか起こされるよりよほど命を落とす確率は低いってえのか?で、その大ドライブの間、みんな景 色を見てるの?退屈するだろ。寝てていいってわけ?なら、バスや列車のほうがよくない?そんな車に乗りた いと思うかな。運転したいでしょうに。こういう人たちはそういうこと考えないのかね。完全に欠如してしてるん だな。一言でいえば、人間への洞察、が。 たとえそういう技術ができたとしても、テレビ電話がはやらなかったように、自動操縦車もはやらない。そっち が安全だからみんなそっちに乗り換えるべしという法律でもつくるなら別だけど、そうでなければ、人間は自然 とそれは拒絶するでしょう。だってつまんないもの、そんな乗り物。いくら、面倒くささにつけこんでもうけようと するのが資本主義でも、そうなったら楽しみも奪ってしまう。ただ、移動する、という目的(観念)の奴隷になっ てしまいます。だからそんな技術開発にうつつをぬかしてないで、もっと根本的に必要なことにお金使った方 がいいってことに、こういう、お金と経済成長のことしか頭にない人は気付かない。呆れた。
by kobo-tan
| 2013-01-08 01:59
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