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つくりものがたり

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2013年 05月 29日

映画の魔術

きのう、ステディカム万能、みたいに書いたので、でもちょっとそうでもないんだよなあという気もして、
ステディカムを使わない、古風な古風な、映画の魔法もあることを書いておきたくなった。

ちょっと、マニアックすぎるかもしれないけど。


                ■                              ■


前一度取り上げた、ギリシャの映画監督、テオ・アンゲロプロスの「永遠と一日」の中の有名なシーン。

部屋のドアが開き、カメラは陽の降り注ぐベランダへ出て、広がる海と、浜辺で歌い踊る人たちを遠くながめながら、
ゆっくりと、まっすぐ前に進んでゆく。





アンゲロプロスは、可能な限りワンシーンワンカットで撮るスタイルを持っている(持っていたというべきか)映画監督だ。
観客にそれと気付かせることなく、映画の中で行われていることに立ち会わせ、なにものにも代えがたい時間を共有させる。

そのために彼はこんな手を使う。
この動画の32秒あたりからその謎解きは始まる。
アンゲロプロスがフランス語で解説しているのだけど、ぼくは仏文に入ったくせにフランス語がさっぱりわからないので、
どなたかわかる方がいたら教えてもらいたいと思うのだけど。 ステディカムという言葉も出てくるので、その撮影手法の違いなど、
面白いことを彼は絶対言ってるはずなんだけど・・・

フランス語、もっと勉強しとけばよかった。




by kobo-tan | 2013-05-29 11:01 | 映画・ドラマ


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