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つくりものがたり

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2013年 09月 23日

魂のために



ご飯を食べてゆくための仕事の時間はまあ別にして、
それ以外の時間をどう使ったかを自分はあまり意識はしなかったけれど、二つに分けていた。
「気晴らし」か「歩み」か、というふうに。
たとえばパソコンの前に座ってる時間はほとんどが「気晴らし」
本を読んでる時間は「歩み」
「気晴らし」は魂のためにはあまりよろしくない。

「歩み」の方が集中力を要するし、
「気晴らし」の方が当然だけど、楽だ。
でも、今日は「気晴らし」にこんなに時間を使っちまったと思うと自己嫌悪に陥るところを見ると、
どうも人生は苦しむべきものみたいだ。
苦しいことのほうが、魂の栄養になる。


「気晴らし」をしすぎたとき、「ああ、日々を尉安が」ってこれを思い出します。



日々を尉安が  <吉野弘>


日々を慰安が
吹き荒れる。

 
慰安が
さみしい心の人に吹く。
さみしい心の人が枯れる。
 

明るい
機知に富んだ
クイズを
さみしい心の人が作る。
明るい
機知に富んだ
クイズを
さみしい心の人が解く。

  
慰安が笑い
ささやき
うたうとき
さみしい心の人が枯れる。
 

枯れる。
 
 


なやみが枯れる。

  

ねがいが枯れる。
 


 
言葉が枯れる。


by kobo-tan | 2013-09-23 13:49 | つぶやき


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