つくりものがたり

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カテゴリ:製作過程( 117 )


2017年 08月 22日

ステンレスと木下地を合体



鎌倉S邸の巨大キッチンカウンタートップ。
ステンレスのハカタ産業さんと赤帽の中野さんの予定がやっと合い、
ステンレスと木下地を合体。
ハカタさんのステンレスも、私が作った木下地も、設計の森さんの図面に従って作ってはいるものの、
合わせるまでは、ピッタリ合うかどうかひやひや……

でもピッタリ合っていた。よかった。
今回2600mm四方のコの字型という大きさとともに、解放部分のエッジが「シカル曲げ」という、
7mmの厚みで2段折りになっているので、その薄いエッジ部分を支えるために、
下地の上側は5.5mm合板を、2mmのクリアランスを見て19mm出っぱらかした。
要するにかなり寸法的にシビアな代物だったので、そのエッジが2mmのすき間で、
ピッタリはまっていたのでほっとした。

さあ次は鎌倉長谷の現場搬入、しかも2階だ。

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by kobo-tan | 2017-08-22 16:09 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 10月 20日

チークのコックピットテーブル


8/18のブログの続き。
ヨットのコックピットテーブル。

海の上、波に揺られて走るヨットの上ですから、テーブルがぐらつかないように、土台にがっしりと留めたい。


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それで、これを使います。ハンガーボルトとWナット。

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両切りのハンガーボルトに二つのナットをギュッと動かないように留める。

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本体の下側に、M8のボルトに対して6.5mmの穴をあけ、

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こんなふうに、モンキースパナでギュッ、ギュっと半分くらい留める。

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心配性なものでかなりいっぱい留めた。

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同じ場所に穴をあけた土台の板(50mm厚!)を差し込む。

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これで留めてゆきます。ワッシャーとナット。

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こんな感じ。


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完成です。

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パタン、

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パタンと開く。

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by kobo-tan | 2015-10-20 00:37 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 08月 21日

これからオイルフィニッシュ




定番の「森さんテーブル」、ひとまず完成。 これから来週末の納品まで、オイルを塗り重ね、磨きます。


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こんな危険なことも、「震えながら」やってます。
手伝いに入ってくれた天野くんが撮ってくれました。

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by kobo-tan | 2015-08-21 11:26 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 08月 18日

もうしばらくお待ちください!




突然ですが、鎌倉のSさんから頼まれている自艇ヨットのコックピットテーブル。
とうに本体部分は出来ているんですけども…


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8月に入ってからいつも仕事をもらってる現場監督さんや同業家具屋さんからの店舗や新築住宅の納期の厳しい仕事がどんどん決まってきて、完全に重なってきてしまい、いつも手伝ってくれる仲間もなぜかみんな忙しくふさがっており、毎日のノルマをこなすのでいっぱいいっぱいの状態で、いまちょっと、このチークテーブルに手を出せずにいます。


各パーツはあらかた出来てますので、あとは細かい加工と取り付けなのですが、たとえば、


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このミシン丁番。
これはもちろん実験サンプル。
もう20年近く家具作りやってますが、初めて使う金物で、家具金物は一社で扱ってる金物が電話帳3冊分くらいあったりするのでこういうことはままあり、これをきれいに平らになるように折り畳み天板に組み込むのに、まず、


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こういう型を2種類作らなければならなくて、
そうして慎重に溝を掘り、サンプル板取り付けて動かしてみても動かず、


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こういうふうに正常に動くためには、板と板の支点になっているところの角を、2.5Rほど面取りしなくてはならないということを突き止め、(こういうことはカタログには書いていない) 


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折った時の小口もきれいに納まってることを確かめ、
さあこれで、よし、チークに取りかかれるぞというところまで3~4時間。

作ったことのないものを、しかもチークの高級材で、初めての金物を使いながら作るとは、こんな遅々とした進み方にならざるをえないんです。


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つぎはここから。
天板はすでに角の150Rも取って、取り付ける6枚のミシン丁番のスミもしてありますが、ここは一番目立つところ。失敗は許されません。
この150Rを取るのにしても、150Rの型がなかったので、型作りからはじまって、この4つのRを取るのに何度も何度もトリマーを動かして、かなり時間がかかりました。(それがいちばん確実できれいなアールになるので仕方ない)


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この美しいチーク材で、いちばん美しい木目が最も効果的に現れるように木取をし、配置を考えながらやっています。
時間がないからとたったかたったか進めるなんてちょっとできません。失敗はできません。

真夏の航海には間に合いませんでしたが、もうちょっと涼しくなるまで、もう少し待ってください。
これ、一人親方工房の宿命かと思います。
すみませんが、よろしくお願いします。
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by kobo-tan | 2015-08-18 10:11 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 06月 02日

ナラ板脚テーブル 

お久しぶりです。
3月4月と忙しさが続いて更新するどころでなくなり、またブログから遠のいてしまいました。
設計の森さんから、このテーブルは作ってるところもちょっと詳しくのっけてねと頼まれていたのに、今になって申し訳ありません。
かたちと全体のバランスなど、森さんスタイルと言ってもいいナラ板脚のテーブルです。


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まず、これが図面。


<木取り ~ 加工>

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テーブル、もちろんすべてナラの無垢材ですから、まず材料削りから。
無垢家具の加工はここからここから始まります。

ていうか、その前に、材料屋から送られてきた無垢材の厚み、幅、長さ、木目の良しあしと向き不向きを考えて、
この部分を脚に使おうとか、この残りを横桟にとか、これは天板とか、それをまず決めて、大まかに長さと幅を切っておきます。
それを「木取り」と言って、実はここが最初の最重要ポイントで、どんな材で、どんな家具ができるか、だいたいのところが決まってきます。
だからこの時に、材料を余裕を持って多めに用意しないと、「適材適所」がイメージ通りにいきません。
無垢材は自然のものですから、同じ樹種でも色合いや木目の感じはそれぞれに違いますから、それをどういうふうに組み合わせて作るか、
そのへんからはもう設計の領域というよりも作り手のセンスと判断領域で、ぼくら作り手がそれぞれ持っている「基準」に沿って作っていくということになります。

無難に無難にと、こぎれいな色合いと木目でそろえ過ぎると、全体はきれいなんだけど、ちょっと突き板みたいで、
せっかくの無垢のおもしろさがないとか、力強さ、野性味に欠けるとか、判断が分かれるところをひとつずつ決めていくので、いちばん悩ましいところでもあります。
でもここできちんと悩んでおかないと、でき上がった家具に説得力がなくなるのです。
自分はこう思い、こう判断して作ったということを、お客さんにも設計士さんにもはっきり言えることが大切だと思っています。


話、くどいですね。
先、行きましょう。


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手押しカンナ盤で2面を平らに削ったらそこに鉛筆で墨、もう2面を、幅を出せる自動カンナ盤で削って厚みと幅を決めていきます。


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たとえばこれは、2枚の板脚をつなぐ「」の先っぽ。
この細くしたところを、板脚に開けた穴に入れて、さらにこれからこの細い先っぽに穴を開けて、そこに「込み栓」というテーパーをつけた角棒を嵌めてしっかりと留めます。
無垢のテーブルはとても重いので、天板、板脚と部材を組み立て、分解できるようにするための加工です。


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これはホゾ取り盤という機械で、上と下に幅70mmの大きなカッターがついていて、材の上と下を一気にに削って、先程のようなホゾ先の加工に使います。


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角ノミという機械で、「込み栓」を通す穴を開けます。

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テーパーのついた込み栓がビシッと納まるように、穴にも同じテーパーをつけるために角度をつけて掘ります。


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板脚のほうに開ける穴は、型を使って倣い加工ビットで開けます。

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四隅はノミを使って、完全直角になるようにピシッと穴を開けます。


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板脚と天板の接合は、「カチット」という金物を使います。
天板の裏に太いスクリュービスをねじ込んでおいて、この金物を板脚をゲンノウでたたきながら嵌めこんでいくと、
ピタッと吸いつき、しかも、天板の収縮にも、フレキシブルに対応する金物です。
木の収縮は、幅方向で最大1/100動く可能性がありますから、幅900mmの天板では、9mm動く可能性があります。それに対応できる金物です。


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今回、板脚の木口にゆるいアールをつけてほしいという注文でしたので、テーブルエッジビットを使って、アールをつけます。

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こんな感じです。



<千切り>
今回はまた、天板に「千切り」(契り)をつけてほしいということでしたので、その加工の一部始終。

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まず、ウォ―ルナットの薄板を切り出します。

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昇降盤を傾けて、千切りの角度を切りだす。

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6枚+予備1枚の7枚を作る。

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接ぎ加工を終えた天板の、千切りを入れる位置に墨をする。

ここで「千切り」について…
千切りは、機能的には材と材の接ぎ目が切れないように、また、材にすでに入ってしまっているヒビや割れのところに嵌めて、
これ以上割れが進行しないようにするためのものですが、形がこのように可愛いので、天板のワンポイントとして意匠的な意味でも使われていて、
木の接着には、今は二液性の強力なPIボンドというのを使うので、むしろ意匠的な意味合いのほうが大きいと言えます。

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千切りの辺にピタッと沿うような型を作る。

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天板にクランプでしっかりと留める。

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倣い加工のトリマービットを使って掘っていく。

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こんなふうに掘れたら、4つの角をノミで切り取っていく。
これを6回繰り返す。

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それぞれの穴に千切りがぴったりとはまるように、千切りに下側をペーパーで擦って、
千切りが2/3ほど埋まるくらいに調整する。
あとは、当て木を当てがって叩き込み、最後は出っ張りをカンナで削って完全に平にする。
これを6回繰り返す。

千切りの作業は、天板の一番目立つところでもあるので、完全にピッタリとたいらに埋まっていないとダメです。失敗は許されない。
もしここで酷い失敗をしたら、最悪の場合、天板の作り直しです。ですので、慎重に丁寧に、確認を繰り返しながら進めていきます。だからとても時間がかかります。
このテーブルの製作の中でいちばん気を使うのは、テーブル本体ではなく、なくても支障のないこの千切りの加工だというところがちょっと皮肉なところです。



<素地調整 ~ 仮組み ~ 塗装 ~ 組立>

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天板にはカンナをかけますが、ナラ材はこれだけの面積になると木目もうねっていて逆目も多く、なかなかカンナだけでは仕上げるのが難しいので、
ペーパーの120番~180番~240番の順にサンダーと手を使って塗装のための素地調整をします。

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これは一番荒い120番。出る粉もすごいです。

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塗装はオスモのノーマルクリア―・ウッドワックスを使ったオイルフィニッシュ。
天板は最低3回葉塗り重ねるので、仮組み前に一度塗っておきます。

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こんな感じ。


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脚も素地調整。

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脚を立てて、

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仮組み。

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込み栓を叩きこんで、ちょうど頃合いの位置で、余分な長さを切り、調えます。

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込み栓は、左右それぞれ、ナラ材と、ちょっとワンポイントにウォ―ルナット材のも、サービスで作りました。

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天板を裏返し、カチットをきかせて接合。
縦長の貫と真中の横桟には天板に密着するようにステンレスビスを使います。
縦の貫は木目方向なのでほとんど収縮はなく問題ないのですが、横桟は幅方向であり、収縮を妨げるので、
ビス穴にこんな加工をします。

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ビス穴をがた穴にして、ビスが動けるようにしておきます。

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完成形です。
これからまたばらして、オイルを塗り重ねてでき上がりです。


<納品>

納品は引っ越し前で、オーナーさんはいらっしゃらなかったので、ひっそりと置いてきました。
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お、このイケメンは・・・
設計の森さんでした。
おれよりひとつ上なのに髪黒々。

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それにひきかえ完全なるおじさんの製作者でやんス。

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ご注文いただいた中澤さんにはとても喜んでいただいたようで、ありがとうございました。
ブログ掲載がおそくなりまして本当に申し訳ありませんでした。
お使いのテーブルの製作の経緯を、これでなんとなくお分かりいただけたとしたら、とてもうれしいです。
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by kobo-tan | 2015-06-02 12:59 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 02月 23日

ガラス落とし込みの建具 ~ フラッシュの場合 




以前、無垢の框扉にガラス落とし込みをするやり方を載せましたが、今回は、ガラスが小さい場合に、フラッシュの建具でやるやりかた。
落とし込みの細工を内部につくりながら芯を組んでいって、ボンドつけてポリ合板をプレス接着するんですが、
あとで押し縁でガラスを固定するやり方よりも手間がかかるものの、でき上がりはガラス周りが表も裏もすっきりしてきれいです。


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真中に150×800mmのガラスがはまるドア。


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その形の芯を組む。
芯と芯の間には、紙芯(ハニカムコア)を敷き詰める。

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左右と下方はまっすぐのくせのな気無垢材に5.3mmほどの巾の溝を突いて三方の枠をつくる。


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上から5mmのガラスを落とせるように5.5mmのべニヤがちょうど入る空洞をつくる。
はさんだベニヤはそのままでプレス接着。


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白ポリをプレスして内側の細い淵には慎重に白テープを貼り調える。


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建具製作のキモ。レバーハンドル・空錠の取り付け。慎重に墨して加工。失敗したら一からやり直し。
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by kobo-tan | 2015-02-23 19:11 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 02月 21日

ミラー枠の作り方




前回載せたパイン家具の時に一緒に作った、洗面台上のミラー枠の作り方。

タモ無垢材の板目を長手・妻手(短い方をこう呼びます)プラスαの寸法で切り出し、4本の材料を作る。
留め加工…端を45度にカット。


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その前に…今回のように材の巾がある程度ある時は留め定規の加工精度を確認しておく。
この小正方形がぴったり合うまでテープなどはさみつつ微調整。


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留め定規に延長棒をつけてセット。


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縦横の枠材の長さを0.1mmの単位で合わせるために切っ先までさくっと入るストッパーをセット。


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接続にラメロ(ビスケットジョイント)を入れてボンド接着。
角の養生を柔らかめの木で作りトラックの荷台で使うゴムロープで巻いてゆく。


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ぐるぐるピシッと三重くらい巻いてとめる。


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5mmミラーと3mmミラーマット分の8mmあけて押し縁取付。


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完成形。


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留め先はこんな感じ。
額は留め先くらいしか見られるとこないので、ここはぴったり合ってないとまずい。
合わないところがあったら、サンドペーパーで擦ってでも何しても、合わせるしかない。
合ってないものは渡せないすからね。額のキモですから。

(経年変化の木の収縮で時間がたつと中のほうが空いてくるのはいたしかたない。
ファミレスとかにある額はだいたいそうなってますよね。)

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断面はこんなふうになってます。

額なんか作る時の参考にしてくれるとうれしいです。
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by kobo-tan | 2015-02-21 13:38 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 02月 13日

ナラの壁面収納  その2




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抽斗と引き戸を仕込み、オープンボックスを所定の位置へ。
なんだか部屋みたいになってきた。
ぼくの考える、自分のための理想の部屋は、やっぱりこれみたいに、壁の2方にずーっとカウンターが渡っていて、
そこは机にもなり、いろんなものが載っていて、でも面積が広いのでもので埋まってはいなくて、空いているスペースが自由に使える。

キャスター付きの椅子に座って、椅子をゴロゴロ動かしながら、カウンターの少し離れたところにあるものを取ったりする。
残りの2面の壁は、天井までの本棚。もちろん扉なんてついてない。大きな地震が来たら大変なことになるけど、本はいつも見えるところにないと意味がない。


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オープンのボックスの上にはこの幅広い収納が乗っかる。
中段は背板なしで、壁が見えるようになっている。


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これは、別の部屋の、食器棚の下台収納。
抽斗もこれだけあると、最後に目地をそろえながら前板を仕込んでいくのも大変。
完璧に水平を出して直角を確認し、下段 → 上段 → 左サイド という順に目地の3mmのクリアランスをそろえながら仕込んでゆく。
これは時間がかかる。


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その上の天井の下位置に吊るのがこれ。
上が普通の引き戸で、下はこれから3mmの透明アクリルの引き戸を仕込む。透明なので、内部もナラ突き板。
その上に載ってる小さなボックスはそのまた下の左側部分に、ちょこっとくっつく。
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by kobo-tan | 2015-02-13 15:34 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 02月 12日

ナラ材の壁面収納




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製作の最後のほうで、家具本体に抽斗を納めたり、引き戸を仕込んだりするときは、その家具が大きなものであるほど、
きちんと水平を出して、前後左右のレベルを合わせて、箱自体のゆがみを解消し、直角をきちんと出さないと、
抽斗も引き戸も仕込むことができない。とくに抽斗は、その数が多いほど、きちんとレベルを出し直覚を出すことが必要だ。

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今回は、下台がL型になっていて、2枚の天板を高さを合わせながらジョイントしなければならないので、その下台すべてのレベルを合わせる。

ジョイント部分ではいつものように、アイカのポストフォーム用のジョイント金具を使う。

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ジョイント部分が短いので今回は2本だけ。

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天板を載せられる簡単な治具を作っておいてそれに載せながら裏側からボルトを締めてゆく。

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上を合わせながら締めつけ、どうしても出てしまう目違いを鉋ではらい、サンダーをかけて仕上げ。
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by kobo-tan | 2015-02-12 18:17 | 製作過程 | Comments(0)
2015年 01月 10日

アイロンは使える


(今回はちょっと同業者向け)

いま。フリーハンドイマイさんから依頼のたっぷりした家具をつくっているんですが…

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これは、下がL型の扉や引き戸や抽斗の収納で、正面上は扉とオープンの収納。

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こちらは、上が上下の引き戸と小オープン棚、下が抽斗の、たっぷりの食器棚。

箱の単体だけで考えても9個あるので、これだけ分量があると普通はいくつかの部分に分けてつくっていくんだけど、引き戸の加工とか前小口に無垢材を貼る加工とか重なるところもあったので、ためしに全部を一気に進めてみようかと、年末から芯組みをやりはじめました。

ま、その理由の一番は、表面材がナラの突き板で、3×6版、3×7版の定尺から上手く効率的に取ってゆくためにどうしても「パズル」をやらなくてないけなくて、最初にそれをうまく振り分けて切っていって、芯組みに練りつけていかなければならず、そのためには結局、最初に全ての家具のことをを考えてやらなきゃならないのだったら、そのまま同時進行でやっちゃえ、ということなのです。

でも、言うは簡単ですが、練り終わったパネルを数えると、大小取り混ぜて84枚だかありました。

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これに写ってないのもまだたくさん。

いわゆる「数もの」で同形の家具10個とか、そういう時はすぐパーツが100超えたりしますが、それは種類が決まっていて把握しやすい。
こういうふうに普通の壁面収納家具を(パーツは、種類大きさバラバラ)、3週間以上かかるような大ものを一気につくるなんて初めてかもしれない。

間違えなければいいんだけど。
と、極力注意しながらやっているんですけど、ひとつ、これは見落とした、というのがあった。

食器棚下台の大きな抽斗の、右の側板だけがインセットになるところがあって、そこは、前のほうにナラの突き板を細く貼り分けておかないと、上と下の抽斗前板の間の3mmのクリアランス部分から、色の白いシナが覗いてしまい、ちょっとな、かっこわるい。
ま、微々たることではあるんですけど。

修正することにしました。

<ボンドをつけてプレス接着した表面材をアイロンではがす>
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まず、トリマーで貼り分けたい境目に深さ3mmの切れ目を入れる。
(真中にスライドテーブル抽斗がきてその上はオープンなので、上半分にはナラが貼ってある)

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端っこの貼り替えたいシナの突き板の上にアイロンを当ててじっくり熱を加える。

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端にカッターを差し込むと少しはがれてくる。

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引き続きアイロンを当てながら、少しずつはがしてゆく

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はがれました。

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同じ3mmのナラの突き板をピッタリと糊付けしてプレス。

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リカバリー完了。

こういうトリビアな知識は3年も街場のごく普通の造作家具屋さんで働いてると身につくものですが、無垢家具系の工房の人とか、訓練校を出ていきなり独立しちゃった人とかはけっこう知らなかったりして、へーそうなの?なんてびっくりされますね。

これ、はがすのにけっこう時間がかかるので、パネル一枚全部はがすより作り直した方が早いので、そんなにめったにやる方法ではないのですけど、
今回みたいに細いとこだけだとすぐできるので、ちょっと覚えておくといいかも。

ボンドで接着してしっかりくっついているものがなぜアイロンの熱ではがれるのか、その理屈はよくわかりません。
たとえばハネムーンボンド(二液性の瞬間接着タイプの白ボンド)で突き板テープを貼ったりしたときに、つきが悪くはがれかかっているところは、アイロンで熱を加えると逆にくっつきます。
接着剤ってよくわからないところがいっぱいある。
不思議です。
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by kobo-tan | 2015-01-10 14:10 | 製作過程 | Comments(2)