つくりものがたり

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2012年 11月 28日

せつない


9時から5時までと時間の限られるマンションの取り付けはやはりいかんせん実働時間が少なく、4人がかり
で行ったにもかかわらず26日一日では終わらず、今日27日はみんな自分の仕事が忙しく、のこった仕上げ
をひとりでやった。

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箱ごとのたくさんの巾木や埋め木のたぐいをすべて削って嵌めこみ、そのすべてに養生テープをしてコ―キン
グしてひとつ残らずすき間を埋め、オープンの本棚の棚板を均等に据え、16枚の扉にスライド丁番を取り付
けて扉を吊り込んで調整、養生テープをはがして家具をシンナーできれいにふき上げ白い家具は完成した。

鍵を預かって、ひとり居残って夜遅くまでかかった仕事はひどくせつなかった。

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by kobo-tan | 2012-11-28 01:20 | 製作例 | Comments(0)
2012年 11月 25日

明日


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明日の取り付けのために、半月かけてつくった家具がトラックに積み込まれてゆく。

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今日、工場の中は、家具でいっぱいになった。

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大きすぎるこの抽斗は玄関から入らないので、一度解体してパーツで搬入し、現場で組み直す。

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間口1200mm、奥行き970mm。 こんな大きい抽斗は初めてだ。 ドローイングを納める抽斗。
底板の裏に補強をたくさん取り付ける。手伝いに来てくれた政君ががんばってつくってくれた。

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まるでガリバーの抽斗。
政君の丁寧な仕事で、大きいのにこの抽斗はとてもよくできた。

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搬入担当の、赤帽の中野さんと一緒に積み込んでゆく。

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巾木の化粧ベニヤや、フィラ―、幕板だけでこんなにある!

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棚板やはずした扉もいっぱい!

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これで全部。こんなにある!今回はいっぱいつくったなぁ。ずっと睡眠時間4~5時間くらいでよくがんばった。
誰も言ってくれないから自分で言う。 うそ。 ほんとは政君のおかげ。 彼ががんばってくれたんで間にあった。
もうおれは、とうにへたばってる。

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なにもなくなった工場。
あー、すっきりした。

明日の取り付け。 時間が限られてるので、政君、須籐君、三木君とおれの四人がかりでゆく。
二人組の二チームに分かれてガンガン取り付けて明日一日で決めたい。
大丈夫。この四人だったらいける。 一日で、ビシッと決めてやる。
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by kobo-tan | 2012-11-25 23:30 | つぶやき | Comments(0)
2012年 11月 18日

The long and winding road,but...


11/15 THU 20:17
今回の化粧材はアイカのノンスチレン・ポリ。 ポリ臭を極力なくすためにポリエステル合板にふつう配合され
ているスチレンが除かれているためにポリ面の粘りが少なく、反面、硬さともろさが増しているためだろう、棚
柱を埋めるための溝をいつもやるカッターで突いたところ切り口に目立つ「バリ」が出てしまった。 やむなく
ポリをシンナーではがして新しいポリを貼り直し、溝をトリマーで突き直すことに。
ポリはがしに苦闘する、手伝いに来てくれた神崎(政)くん。

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11/16 FRI 0:17
それぞれのパーツの加工が終わり、いちばん難しいオープン部分をこれから組んでいくところ。
この壁面収納、奥行きは300mmと浅いけれど、この上置きはタテヨコ1500mmほどあってそこそこ大きい。
さて、どうやって組んでいくか…

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11/16 FRI 1:02
片側にパネルを上げ下げするための溝を突いた厚パネルをとりつけ、

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固定棚を一枚取り付ける。

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11/16 FRI 19:38
組みあがったら、表側の木口にメラミンを貼って、トリマーで、75°の面を取る。

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11/17 SAT 10:42
上げ下げパネル側面の木口に、落下防止のためのバネ金物を埋め込む。

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カーロックを取り付ける

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         13:10

パネルを上げたところ(キッチン側から)

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パネルを上げようとしているところ(リビング側から)

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by kobo-tan | 2012-11-18 22:59 | 製作過程 | Comments(0)
2012年 11月 13日

使う人のことを考えることについて


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これは何かっていうと、雪見障子(摺り上げ障子)に使う小さなバネ、です。
どういうふうに使うのかというと、

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こんなふうに、押すとへこんで、

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はなすともどるので、摺り上げる障子の溝の中に仕込んで適度な摩擦抵抗を生じさせて、
上げた障子が、ガタン、と落っこちないようにする金物です。
今回、壁面収納のオープン部分につくらなければならない通風用の上げ下げパネル、上に持ち上げたときに
止めるのは前回紹介した「カーロック」という金物で解決したのだけど、これ、うっかりして閉めるときにカーロ
ックの小さい取っ手から手が外れると、ガタン!と下に落ちてくるじゃん、そりゃまずいな、それで思い出したの
がこのちっちゃな金物というわけです。

で、それを仕込んで溝の中を上がったり下りたりする細工を細かく検討しながら、つくっておいた当のパネルを
持ち上げたりしてると、あー、やっぱりだめだ、こりゃ重すぎる。 このパネル、反っては困るので、まっすぐで
しゃんとしてる赤松の芯を使って、しかもパネルの中の横方向に2本も芯を入れて、きっちり作ったのですが、

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この赤松の欠点は、いささか重いことなんだよなー。
この改装の施主さんは、会ったことはありませんが話を伺うと女性の方で、これはどう考えても持ち上げるに
重すぎる。 ということでそのパネルはあきらめました。 新たに、軽めのジェルトン芯を枠に使って中には以
前紹介した「ハニカムコア」を入れて、これ以上軽くはできないというところまで、軽量化しました。

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しかたありません。これが家具屋の宿命というところです。せっかくつくって行って、使いにくい、とか、重い、
とか言われたらほんとに死にたくなりますから、そう言われないようにつくるしかありません。
オープン部に上げ下げパネルを拵えるなんて仕事は、15年この仕事をやっていますが、初めてです。
家具の仕事はものすごく幅が広いので、15年やっていても初めてのことがたくさんあります。そういうときは、
これまでの経験を総動員して、考えて、実験して、とにかくつくり上げるしかなく、その時の考える基準は、
やっぱり自分がこれ使ったとしたら、どうよ? というごく単純なことです。
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by kobo-tan | 2012-11-13 18:38 | 製作過程 | Comments(0)
2012年 11月 09日

カーロック



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汽車の窓。

初めて見る窓の外の風景に
こんなふうにこころ躍らせたときもあった。





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汽車の窓には、こんな金具がついていて、
指で挟んで上に引っぱり上げて風を入れた。





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今回、リビングとキッチンの間の開口部の上げ下げ窓に使う金物。
これ、カーロックというそうです。
さんざんネットで探して、BESTというメーカーからひとつだけ出ていたのを見つけた。

いまでも新幹線以外の電車の窓には使われているんだろうけど、
なんかノスタルジック。

ノスタルジック上げ下げ窓。
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by kobo-tan | 2012-11-09 16:05 | minimal thing | Comments(0)
2012年 11月 08日

家具づくりの手順 ~施工図面について~


いまぼくが苦労して描いている図面は「施工図面」です。
これは、いわゆる工房家具、無垢材を使ってテーブルやカップボードなどの置き家具をつくっている家具職人
のひとたちにはあまり必要のない工程だと思われます。しかし、ぼくらが手掛けるいわゆる「造作家具」は、
建築と絡んで、その空間なり壁面にすっぽりとすき間なく納まる必要があるため、慎重に「現地調査」をして
寸法を測り、出っ張りや引っ込みに合わせて家具をつくらなければなりません。納める場所の壁と床が、直角
が出ていなかったり、右と左では、奥行きや高さが違っていたりするのは日常茶飯事です。だから、つくり方
を考えながら、これでできる、という確信のもとに描いた「施工図面」がどうしても必要です。

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これは、建築家の描いた建築図面。
この中に描かれた小さな家具の図では、かたちとだいたいの寸法がわかるだけで、とうていつくりはじめるこ
とはできません。

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これは、先週、現場のマンションに現地調査に行ったときに描いてきた現場の詳細スケッチと寸法。
まだ現場は床が張り終わったくらいで、壁面のボードもまだ。天井もできていません。でも、できるのを待って
いたら、家具はとうてい間に合わないので、ボードの厚み、12.5mmや9.5mm、それに貼られるクロスの厚
みを逆算して、家具を入れるべきスペースのできるだけ正確な寸法を割り出して、スケッチに描きこむわけで
す。

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それをもとにして、つくり方も考えながら、製作可能なほんとうの設計図である施工図面を、JW CADというフ
リーソフトで作成したものがこれです。
つじつまの合わないところはないかを慎重にチェックしながら、正面図、側面図ともに描きこんでいきます。
前回のブログで頭が痛いと書いた、リビング開口部の上げ下げ窓も、図面上でなんとか製作可能なものに
なるように、必要な特殊な金物を探し、なんとかクリアしました。

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今回手がける家具のうち、リビング収納、ドローイング収納、本棚A、本棚Bの図面をやっと描き終えました。
残るは、下駄箱の壁面収納のみですが、そこにはコンセントが収納の側板に付けられるため、電気屋さんが
今回使用するコンセントボックスを埋め込むために側板のパネルの厚みが何mm必要かを打診中で、その
返事を待っているところです。
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by kobo-tan | 2012-11-08 01:20 | 製作過程 | Comments(2)
2012年 11月 04日

持つべきは友




11/1の東大井のマンションリフォームの家具取り付け。昼飯抜き、休憩は夕方の一度だけという過酷な現場
になったのは、逃げ寸法のないキチキチの図面で、大工さんの現場作業と工場での家具製作を同時進行さ
せるという困難なことをやろうとしたことに起因している。レベルを取り直して床を張り直すのに「だいたいこれ
くらい」という予想寸法で進めるのはどだい無理があった。
しかし、ボードをかなりはがしながらもとにもかくにも納まったのは、ひとえに信頼する仲間のがんばりのおか
げ。飯抜きの空腹にもかかわらず、ほがらかにひとつひとつ作業を的確に終えてくれた3人の仲間、アートフ
ァニチャーギャラリーの三木君、boisの榊間君、STOK furnitureの須籐君に感謝感激雨霰。友に恵まれて
いることの幸せをつくづく感じた一日でありました。

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by kobo-tan | 2012-11-04 22:55 | 製作例 | Comments(0)
2012年 11月 01日

明日は東大井の取り付け




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さあ、明日はいよいよここ一カ月の間あたまを悩ませてきた東大井の取り付け。
今回はさすがに家具がいっぱいあるので、中野さんにトラックを頼んだ。

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今日も須籐君に手伝いに来てもらって助かった。
残りのこまごましたものを片づけて、ワックスがけも終わって、6時過ぎには積み込み開始。
どんどんどんどん積み込んでゆく。

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みんな頼りになる仲間。
赤帽の中野さんと、STOK furniture の須籐君。
明日もお願いしますよっ!
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by kobo-tan | 2012-11-01 00:04 | つぶやき | Comments(0)