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2013年 11月 30日

ツカサ君の納品



家具工房 蔵ー樹のツカサ君に頼んでたぶんが出来上がったので持ってきてくれた。


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キッチンシンク台は無垢の接ぎ板を外側に巻く大物。
パーツでばらして車に積んで、こっちで組んでもらう。


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天板は耐水合板。
施主さんがタイル職人さんにタイルを貼ってもらう予定。


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こちらはキッチンバックの吊り戸


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須籐君もやってきたので記念撮影。
須籐君に頼んだ別の現場のキッチンバック抽斗収納と吊り戸は彼の工場でほぼ出来上がっている。
二人とも頼りになる若手。 次もまた期待してるよっ!


一方、残ったおれの分はなかなかはかどらない。

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キッチン側、リビング側の両面使いのシンク台で、リビング側の方の三連の収納本体のワイドを、
キッチン側の支給されたステンレス天板のワイドにぴったり合わせなければならない。
今日並べてみたら、収納箱の総ワイドが1.5mm程のマイナス。箱の間に1mmのメラミンと0.5mmのテープを貼って修正。
修正後に三つジョイントしたらぴったり。巾木をつけて今日はここまで。

納期も迫ってきた。やることはまだいっぱいある。うかうかしてはいられない。
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by kobo-tan | 2013-11-30 01:02 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 11月 27日

Very far from home



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いま請け負っている家具が、新築のお宅のキッチン2軒分で、短納期の上にかなりの量だったので、
手のつけやすいところは信頼できる仲間三人に振ってやってもらうことにして、説明が面倒で不規則で、
細かい細工が多いところだけ残ったのでなかなか進み具合がが遅かったのだが、やっと形になってきた。


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自分はどうも頼りにされていると思うと意気に感じるたちのようで、がんばってしまうのである。
その全部の材料もかなりだったし、高い金物とかもあったけれど、図面見ながらうんうん唸りながら材料を拾って、それを全部注文して、
仲間に打ち合わせに来てもらって、それら材料を家具に応じて分けて支給して、そういうことをここんとこ続けていたから、お金がすっからかんになってしまった。

忙しいからと言ってすぐ潤うわけじゃない。
まず干上がるのである。



疲れたときはちょろっとyoutubeの動画を見る。
歌とか昔のドラマとかいろいろ。



このころ、1994、1995年頃のシネイド・オコナーはほんとうに美しかった。
ほんとに、神様の贈り物、というくらいに。
'92年のボブ・ディラン30周年記念コンサートのときの、教皇の写真を破いたことに端を発した大ブーイングと抗議のア・カペラは、
繊細すぎるひとりの女性の耐えている姿が痛々しかったが、それから2,3年で印象もふくよかにおだやかになり、
髪も伸ばしたせいか、別人のように美しくなった。


最近の彼女は、「シネイドのお母さん」まさにそんな感じで、もちろん歳も取ったけれど、よくこんなに変わってゆくもんだなあというくらいに、
ほんとうにこの人は正直に変わってゆく。
数年前は精神的に病んでいたようで自殺未遂を繰り返していたらしいのだけれど、いまは大丈夫だろうか。
passionとemotionを持っている人だから、このひとはつぶれないでほしい。がんばってもらいたい。







"Very Far From Home"


I don't know where I'll go
When I go
I only know
It's very far from home

And I don't know where you are
Either, but I know
You're very far from home
A long for you
I see you in my dreams
So clearly
But when I wake up I'm lone
And don't know where you've gone
But I know
It's very far from home

No one knows where I'll go
When I go
Oh they don't know I'm so far from home
And it's my fault, but you got lost
Let me create something other than trouble
Oh let me find you
Let me mind you
Even if it has to be
Very far from home

I long for you
But see you in my dreams
So clearly
But when I wake up I'm alone
And I don't know where you've gone
But I know it's very far from home
It's very far from home

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by kobo-tan | 2013-11-27 17:22 | つぶやき | Comments(0)
2013年 11月 19日

大きな本棚、製作日誌 3





11月10日 <組む>


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配線部分の状況


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6台を組んでいくとなるとそれなりのスペースが必要


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W2548mm H2508mm D350mm


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上下・左右の誤差もほとんど出なかった


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後貼りの面のジョイント部分をさらに削り合わせて、化粧ベニヤに目違い(段差)がないようにする



11月16日  <飾り棚部分の仕上げ>


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開き扉の框部分はカバの白太部分。
ホワイトバーチの無垢材が手に入らなかったのでこれを使ったが、ベニヤの貼りものでつくるよりやはりこれが正解だったと思う。
若干、Wバーチの突き板よりも色が濃いが、やはり無垢の方が存在感がある。これにオイル塗装を施したら、
さらに輝きと深みを増してこの本棚に華を添えるはず。それを見たら、やっぱりベニヤの方が…なんて言うお客さんはいないと思う。


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かなり手間暇かかったこの二つの金物。ソフトダウンステーとドロップ丁番。


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正面の飾り縁は瞬間接着剤で固定。


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框上部には突き通しの手掛け。6Rの出丸カッターで。



11月17日  <扉の仕上げ>



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12枚の扉。
まず周り三方に突き板テープを貼る。
幅はすべて同じなのできれいに重ねて突き板部分を捨てベニヤで養生して、速乾ボンドを木口部分にスプレーする。


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突き板テープを貼ったあとに両側にはみ出たテープはこのテープカッターで切り落してゆくが、突き板テープが紙のテープと違うのは、
突き板があくまで木から削った天然のもののために木目の繊維の方向があり、不用意にさっさと切ろうとすると、食いこんだりえぐれて切れてしまったりすること。

それを防ぐには、板に貼った目の粗いペーパーで両角をガンガン擦って先に折り目をつけておくのがよい。
抵抗なくほとんどすーっと切れるようになる。


11月18日  <扉の吊り込み・完成>


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扉を吊り込んで完成。扉同士のすき間の目地は均等に3.5mm。


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無垢材を仕込んであったところはこうなる。
先に粗取りをして、両側にテープを貼って、出丸カッターの刃をうんと出して仕上げ掘りして、ペーパーで焦げ跡などを擦って消し、仕上げる作業。
手間がかかるし、カッターで掘るのはかなり危険な作業。集中力と技術を要する。


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目地の幅をそろえながら、框扉と開き扉のラインを合わせていくには、0.3mmの誤差を修正する精度がなければできません。
パネルソーの上下の定規を合わせて一度切り、上の定規が0.3程度大きいと判断。スリーエムの黄色の養生テープを定規に4枚貼り、上と下の寸法を合わせました。
テープの厚みは1枚当たり、約0.07mmです。
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by kobo-tan | 2013-11-19 21:56 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 11月 19日

大きな本棚、製作日誌 2



11月9日 <ダボ穴あけと実験>

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上下、2種類の面が6面ずつあるので、ベニヤで型板をつくる。
左右の裏と表を間違えないようにして、ひたすら穴を開ける。

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穴を開けたら、ニッケルメッキの9ミリダボを打ちこんでゆく。


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5年ぶりに使うLampのドロップ丁番を、ランバーに取り付けて、開き方や調整の具合を確かめてみる。


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確認できたら本番。中段の40厚みの棚口に6つの丁番穴を掘り込む。
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by kobo-tan | 2013-11-19 15:36 | Comments(0)
2013年 11月 14日

大きな本棚、製作日誌 1




まとまった量のキッチン家具の注文が続いていて、次の製作の打ち合わせ・材料注文などをしながら作っているので、
工場の方はやや遅れ気味で疲れ気味。でもここを乗り切らないと家具屋は年を越せないのでがんばります。


11月8日 <配線>

今作っている本棚は大きいけど規則性があるので、リズムに乗ってくると早いのだけど、こういうダウンライトの配線のような不規則な部分があると、
失敗すると現場でえらい目にあうから慎重に考え考えしてつくるので、どうしてもつまづく。



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スイッチ穴を掘る


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穴の型と大日商のガイドベアリング付きストレートビットを使ってきれいに掘る。


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出口


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ピンセットを使ってコードを引っ張り出す


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こんな感じ


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側板の穴からも出す


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下の大穴が壁にあるコンセント。
そこからコードが、途中スイッチに繋がって、配線の道をのぼってゆく


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ダウンライトの穴も同様にあける


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こんなふうにあけてゆく

制作日誌、続きます。
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by kobo-tan | 2013-11-14 15:40 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 11月 05日

作戦ミスは痛かった…


FBへの投稿より
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今やってる家具の棚板、シナの棚板30枚。芯材切って、芯組んで、とやっていたら、ちょっと待てよ、これシナランバーでやったって、材料費そんなに変わんないんじゃないか?といやな予感がして計算してみたら、これベニヤの取りあいがよくて(無駄があまり出ないので)案の定ほとんど変わらなかった!あたーっ、完全なる作戦ミスだ!

フラッシュ家具の製作は根本的に「パズル」だから、取りかかるにあたって、材料はどんな組み合わせでいくかとか作戦を立てるんだけど、この作戦ミスはちょっとばかり痛かった……シナランバー買っていたらただもう切るだけで済んだのに! 芯切って、組んで、両面分の3mmシナベニヤを30枚分切って、ボンドつけて練って、こんなふうにプレスするまで、このヤローと思ってがんがんやったけど約2時間弱、午前2時過ぎまでかかっちまった。でもこんなもん、今日終わらせないわけにはいかないんだ、作戦ミスだから余計に。

いつの日か、すべてが完璧に行った!という大作をつくってみたいもんだ。
というわけで、しばらくの間、敗北感に沈んだ夜でありました。 トホホ


追記)
奥行き300、幅400の小さな棚板だからフラッシュでも強度的問題はないし、軽いし扱いやすいし、断面の木口もきれいだからモノとしてはこの場合やっぱりフラッシュの方がいいと思う。
でもひとによっては、やっぱり中空じゃなくベタ芯のほうがいいというひともいるかもしれない。むずかしいところ。


30枚バラでつくるのはいかにもたいへんだから、横長の2枚一組にしてつくって、真ん中で切れるようにして15枚つくった。それなりに工夫はしたのです。
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by kobo-tan | 2013-11-05 03:10 | つぶやき | Comments(0)
2013年 11月 03日

アイランドキッチンを組む





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さて、残ったアイランドキッチンを組んでゆきます。
外側はアルダーの無垢材。
まず両側板と中に入る背板を先にカチットを使ってH型に組む。


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一人でこういう大きくて重いものを組んでいくときは、まず組む段取りを考えなくてはなりません。
持ち上げたりはできないので、転がすのが基本。
そのためには、それに必要な組むスペースを確保しておく必要がある。
しかもアルダーみたいな軟らかい木は、どこかの角に当たったりすると自らの重みで深い傷がついてしまう。
だから転がすときも常に面が当たるように慎重に動かします。
次にごろんと横倒しにして…


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この天板を取り付けます。


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天板下端の左右の端には、カチットのスクリューが取り付けてある。


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側板の上には溝の中にカチットのクリップが取り付け済みです。


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天板を少し持ち上げて、クリップの穴の中にはめ込んでゆきます。
側板が曲がりくねっているので、全部のスクリューを穴の中に納めてカチッ、とぴたりとはめ込んでゆくのはけっこう骨です。


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でもはまると、こんなにぴったりとまっすぐにくっついてくれる。
クリップとスクリューのペアで60円くらいするんだけど、この金物、それだけの価値はある。えらい!


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さてお次は、仕切り直して次なる難関、中収納を組み込む。


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まずこんなふうにごろんごろんと転がして、逆さにする。


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組みこむ前に、背板にあらかじめ開けてあったポケットホールから天板に向けてビスもみ、接合。


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奥のあれをはめ込みます。


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向きを合わせてごろんと転がし、所定の位置へ。


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中箱のワイドに対して外枠の内法は0.5mm大きくしてある。


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よし、はいった。
もうちょい。


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すっぽり、おさまったわけで。


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内側から留めてゆきます。


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右も、


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左も、ぴったりやん。


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というわけで、できました。


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抽斗を組みこんで完成です。
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by kobo-tan | 2013-11-03 20:00 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 11月 03日

カバ突板のキッチン 2



10月30日

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扉と抽斗前板の周りは3mmのアルダーを巻く。
鉋で完全に平らになるまで無垢材の出っ張りを削ってゆく。
失敗して中の突き板の方まで削ってしまうと、突き板の表面のカバの部分は0.3mmくらいなので中のラワンが出てきてしまう。
それを「アンコがでる」って言う。そうなってしまうと最悪。余りの材があったとしても木目が繋がらないのでどうしようもないのである。
よって、集中してやる。


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タテに繋がる4枚の前板を仕上げたところ。


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今回は薄いスペースのところにこんな抽斗が…
上は調味料入れ。下はボトル関係が横から出し入れできるスライドストッカー。無臭ポリ板でこしらえた手作り。


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深い抽斗の底板は12mmの合板を下から打ちつけて、これで何を入れても平気。


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前板を抽斗内部から留めていきます。


10月31日


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アイランドカウンターの外側はアルダーの無垢材。
アルダーという木は柔らかいので、幅広の側板をつくるために何枚も接いでいくと、20mmくらいの薄い板だと反ったり曲がりくねったりする。
カチットという金具を使ってそれをまっすぐに矯正しながら組んでゆく。

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カチットの溝を掘るために当て木してとりあえずまっすぐにする。

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当て木を外すとまた元に戻っちゃうんだけどね。
これがまっすぐになるんだからカチットという金物はえらい!


11月01日

L型キッチンの方は完成した。
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リビング側からよく見える側面は、アルダーの無垢板を使っている。
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by kobo-tan | 2013-11-03 01:05 | 製作例 | Comments(0)