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2013年 12月 31日

今年最後の大物



12/27(金)
框扉を頼んでいた須籐君が撮ってくれた。このとき徹夜明け。
やっとすべてを並べて水平を出し、ジョイントして、抽斗をはめ込む。

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左がソフトクローズレール。右が通常の三段引き。
内箱の大きさと形が変わります。


12/28(土)
また深夜までかかって仕上げた引き戸と前板をやっと仕込むことができた。

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最後の天板の仕上げ。
総ワイドが4422mmなので、天板は2606mmと1816mmの2枚ジョイント。
ジョイント面がびっちりくっつくようにボルトジョイントを仕込む。
均等に全部で4本。
材は堅木なのでこの穴を掘るのがたいへん!

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ジョイント部分の目違いを払ってから水ぶき。

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ちなみに、レールの違いはこんなふう。

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ソフトクローズでレールの見えないタイプ。

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通常の三段引き+手掛けタイプ。

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スライドテーブルもレールの見えないタイプにチャレンジ。

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引き戸は上吊り式の「クリッポ」 なめらかです。

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木目も繋がってます。

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引き戸の手掛けはタモの無垢材をはめ込んで掘り込んだ手作り。
この加工の詳細はFacebookに投稿したので、興味ある方はそちらをご参照あれ。


サンダーを120番、180番、240番と三段階に分けてかけ、完成です。

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こちらはその上の吊り戸棚。
須籐君に頼んだ框扉も付いて完成。
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というわけで、明日の大晦日から三日間、正月休みです。
今年一年、皆様お世話になりました。
来年もまたよろしくお願いします。
よいお年を!
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by kobo-tan | 2013-12-31 01:45 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 12月 30日

この国の不幸




FBへの投稿記事です。


昨日の朝日のオピニオン欄。首相の靖国参拝についてのニ氏の考察はよかった。素人考えだが、さすがに元外交官の東郷氏の認識は冷静。「同盟国に対して『失望した(disappointed)』ということの恐ろしさ」は、現場を知ってる人の言葉として重い。小田嶋さんの意見もむべなるかな、安倍氏を舞いあがらせているのは、彼のFBページをのぞいて以来、ネトウヨの存在だろうと思っていたので非常に同感。氏が言うように、自民党にいる「こころある」政治家は党を割って出て新自民党をつくるくらいのことをやってくれないだろうか。政局は混乱するだろうが、現状のままの方がよほど国民には迷惑。

*東郷氏は、太平洋戦争開戦時(東條内閣)と終戦時(鈴木貫太郎内閣)の外務大臣でA級戦犯となった東郷茂徳の孫に当たる方。一方、安倍晋三は、開戦時の東條内閣で商工大臣だった岸信介(A級戦犯被疑者)の孫。認識明晰な東郷氏のような方は首相にならず、首相になりたがるのは安倍氏のような人しかいないのがこの国の大きな不幸だと思うんだが…




(耕論)靖国参拝、信念の向こう側 東郷和彦さん、小田嶋隆さん

安倍晋三首相が靖国神社に参拝した。米国は失望し、中国、韓国の反発に加えて欧州、ロシアも批判する。安倍首相の信念が生んだ出来事をどう読み解くのか。外交の専門家と日本社会を見つめる識者の2人に聞いた。

 ■「国産の歴史認識」のなさ露呈 元外交官・京都産業大学教授、東郷和彦さん

 先の戦争で亡くなった人たちを慰霊する場として、私は条件さえ整えば、靖国神社が最適だと考えます。しかし今の状況での首相の参拝には賛成できません。

 一番の問題は、日本の戦争責任について日本人自身がいまだに総括していないことです。中国や韓国が反発するから、米国が何か言ってくるから、何とかしないと、という問題ではないのです。

 退官後の2006年、小泉純一郎首相が靖国に参拝する少し前に、私は首相の参拝を「一時停止」し、A級戦犯合祀(ごうし)を始めとした問題を解決した上で再開すべきだと提言しました。しかし、その後7年、議論らしい議論もないまま、安倍晋三首相は参拝しました。極めて残念です。

    *

 <戦争責任直視を> そもそも、日本人全体の戦争責任をどう考えるのか。

 日本による満州国の建設、盧溝橋事件に始まる日中戦争、中国南部への進出など、徐々に広がっていく過程を国民は見ていました。知らなかったとは言えません。

 しかも日本人の中に、赤紙一枚で召集された兵と、それを指揮した人を同列に扱うのかという根深い対立がある。靖国問題とは、まず私たち日本人の問題なのです。

 自前の歴史認識を作る代わりに、日本は中国製の歴史認識を受け入れたと言われても仕方のない行動をとりました。1972年の日中国交正常化の時に当時の周恩来・中国首相が出した「日本軍国主義は日中人民の共通の敵」という「周恩来テーゼ」です。悪いのは日本の一部の軍人や軍国主義者たちで、大多数の日本国民は被害者だったというものです。

 当時の田中角栄首相は反論しなかったし、歴代首相もとりたてて反論はしませんでした。国際社会では反論しなければ受け入れたとみなされます。A級戦犯は国際的に日本軍国主義の象徴とされてしまった以上、反論するにはよほどの覚悟が必要です。

    *

 <不信深める挑発> 06年の小泉参拝当時に比べて国際情勢は大きく変わり、事態はさらに深刻です。

 昨年9月の国有化以降、尖閣諸島の周辺で日本と中国の間で戦争が始まるかもしれないという危険な状態が続いています。

 首相の責務は、尖閣が日本の領土だという筋を通しつつ、中国との戦争を回避することにあります。方法は抑止と対話の二つ。抑止は重要ですが、装備を増強するだけでは危険度が逆に増してしまう。対話は不可欠です。

 対話を成功させるためには、不信感が生じるようなことは一切差し控えるべきでした。中国は靖国を、首脳会談が困難になるくらい重大な問題ととらえている。それを承知して参拝したことで、中国からの日本の首相への不信感は増幅します。限りなく危険です。

 米国は靖国問題で中国を挑発するな、という意味のメッセージを送り続けていました。にもかかわらず、参拝してしまった。

 万が一、中国との間で戦争状態になった時に、米国は本当に助けに来るのか。米国世論はどう出るか。中国を挑発するような愚かな国のために血を流す必要があるのか、ともなりかねません。

 同盟国に対して「失望した」と言うことの恐ろしさを知ってほしい。外交の世界で同盟国にこんなにはっきり言うのは異例です。

 韓国にとって靖国は主要問題ではないと私は考えています。しかし、韓国が反発するのは明らかです。理由なく悪化している日韓関係の立て直しこそ首相の重大な職責にもかかわらず、また一つ不信の要因を作ってしまった。

 北方領土をめぐり、プーチン大統領との間で、かつてない打開の機会があると見られたロシアからも批判の声があがり、日本との関係を進めようという力を大きく減らしてしまいました。

 安倍首相は、靖国参拝というたった一つの行動によって、米中韓ロの歴史認識に関する包囲網を作らせてしまった。安倍さんの周りには優れたアドバイザーがたくさんいるのに、どうしてこういう行動になってしまったのか。日本人として極めて悲しい。

 日本人自身としての歴史認識と、外交の優先順位の原点に戻って考え直す必要があると思います。

 (聞き手・編集委員 刀祢館正明)

    *

 とうごうかずひこ 45年生まれ。外務省条約局長、欧州局長などを歴任。元外相でA級戦犯の東郷茂徳は祖父。著書に「歴史認識を問い直す」「歴史と外交」など。

 ■「いいね!」過信が「失望」招く コラムニスト、小田嶋隆さん

 安倍首相の靖国参拝は、単なる一か八か、ではなく、世論はついてくる、という彼なりの計算や勝算があったと思います。その根拠を与えているのがフェイスブック(FB)ではないでしょうか。

 安倍さんのFBを見ていると、称賛の声しかありません。FBは誰のものでも基本的にファンしか集まってきません。産経新聞によれば、参拝後、「いいね!」ボタンが4万回押されたそうですね。もし、FBに「ふざけるな!」ボタンがあれば、がんばって押しに来た人も大勢いたでしょうが。

 ちょうど白雪姫に出てくる魔法の鏡のように、「世界で一番愛されている首相はだれ?」と聞くと、「安倍さんに決まってますよ」という返事が返ってくる。それを毎日見ているうちに、どうしても影響される。

    *

 <直接届く民の声> 私の長年の雑誌での経験で「読者はがきに気をつけろ」というのがあります。投稿者は思い入れが強くて平均的な読者とは違う、影響されるな、と。でも、ものを作っている人間は心細いところがあって、2、3の極端な意見でも励まされたりがっかりしたり。

 まして、首相のような立場の人にはこれまで、民衆の直接の声が聞こえてこなかった。FBで直接声が届くことで、本人は非常に勇気づけられる。その影響は少なくないと思っています。

 今月下旬、通信社が今年は参拝しないだろうと配信したら、ネットには「がっかりした」という声があふれ、FBにも「行ってほしい」という声が少なからずありました。民の声に見えるものが何万とあると、どうしても引きずられてしまう。FBは政治家の背中を押すメディアなんです。

 ネットが政治化する傾向は、日本社会でより顕著かもしれません。日常的に政治の話をすることがタブー視されているので、ネットの中に潜り込みがちになる。しかも匿名なので、右であれ左であれ、極端な意見に傾いていく。中国、韓国に対して毅然(きぜん)とした態度をとると圧倒的に評判がいい。

 今回の靖国参拝でも政権の支持率はそれほど下がらないのではないか、と思っています。

    *

 <決断力に好反応> リーダーが何であれ、決断することを歓迎する風潮がこの10年、露骨になっています。参拝の是非より、首相が信念をもってやったことを支持する。事のよしあしはどうあれ、きっぱりした決断力、実行力に国民が反応するということが如実にあります。

 多くの人はおそらく、首相の靖国参拝自体、何それ、という感じかもしれません。それより、中国や韓国にいろいろ言われるのは不愉快だという気分の方が大きい。事情も聴かずに「そこ、もめないで」と学校の先生みたいなことを言っている米国も面白くない。だから、諸外国の顔色をうかがったりせず、毅然として参拝したことに、たくましさを感じる国民も一定数いるでしょう。

 考えてみれば、リーダーに決めてもらいたいというのは、自分では考えずに丸投げすることになります。民主主義国家として健康とはいえない。民主的に決めようと思ったら、複雑だし、迷いもあってぶれるし、時間もかかる。決断は煮え切らないものなんです。

 そんな中で、自民党内でも決して圧倒的な支持があったわけではなかった安倍首相は、小選挙区制を背景に、分不相応といっていい絶対権力を握ってしまった。しかも、かつての自民党は、実に幅の広い政党だったのに、今や一枚岩です。党内の風通しは悪く、異論の存在が許されず、元気の良かった若手の声も消えました。

 短期的には悲観しています。アジアだけでなく世界中にいる日本人が住みにくくなるでしょう。米国からは、「disappointed」、つまりがっかりしたという、男女の間なら別れ話になるような強い言葉が出た。いずれお灸(きゅう)をすえられるかもしれない。

 今回の出来事は、安倍さんが自信をつけて、戦後民主主義の全否定へと露骨にかじを切った、分水嶺(ぶんすいれい)だった、と後に振り返ることになるかもしれません。私は、自民党内のリベラル派が、党を割って出て第二自民党を作るのを期待したい。要は「自民党を、取り戻す。」です。

 (聞き手・辻篤子)

    *

 おだじまたかし 56年生まれ。切れ味鋭いコラムに定評があり、ネット連載「ア・ピース・オブ・警句」が人気。著書に「もっと地雷を踏む勇気」「場末の文体論」など。

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by kobo-tan | 2013-12-30 11:37 | 社会 | Comments(0)
2013年 12月 21日

自分の居場所




自分の居場所ってどこにあるんだろう。


世間にはほんとにいろんな人がいて、
みんな、うまくやってるよなあと、
それなりにみんなうまくやってるよなあと感心する。

いろんなことがもちろんあるんだろうけど、
いろんな問題を自分なりに処理をして、
時には他人を踏み台にしたりして、
時には人知れず布団の中で泣いたりなんかしながら、
不平不満を述べたてることもなく、
みんなとりあえず涼しい顔をして暮らしてるように見える。


なんとなく自分の居場所をつくって、
なんとなく暮らしてるんだろうか。
自分の居場所をつくるために、たたかっている人もいる。
行き当たりばったりにその時その時の成り行きに任せてやってきたにすぎないとも思えるけど、
もしかしたら自分もたたかってきたんだろうか。

でもそのなんとなくある自分の居場所もまた、何かの途上なんだろうな。
何かの途上なんだろう。
それはどんな道の途上なのだろう。
ねえ。
どんな道の途上なんだろう?



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by kobo-tan | 2013-12-21 14:05 | つぶやき | Comments(0)
2013年 12月 21日

吊り戸の扉




木目横流しのタモの6枚扉。
目を完全につなげるため、後で6枚に切れるように芯組みして1枚のパネルでつくる。

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サリチェの丁番を使って隙間の目地はほぼ2mm均等。
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by kobo-tan | 2013-12-21 00:20 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 12月 20日

取付完了



前回苦労してつくった大物キッチン家具が、イマイさんスタッフによって取り付けられた模様。
写真で見る限り、取り付けもうまくいったみたいでほっと安堵。


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イマイさんとこの金井君がばらした逆順で現場で再組み立てしてくれたんだなあと。
うまく組み立てられてよかった。金井君、おつかれさん!
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by kobo-tan | 2013-12-20 10:38 | 製作例 | Comments(0)
2013年 12月 17日

突き板の罠


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これはけっこうアクロバチックだな
ダウンライト用の配線溝にビニールひもを通しながら、吊り戸棚の下端の付き板を後貼りしてるのだが、右も左もトメトメ
でも丁寧にやりさえすればなんとなくうまくいく


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べつに合わせろって言われてるわけじゃないんだけど、突き板ってどうしても合わせてしまう
こうやってこうやって切れば合うじゃん、って気づいたら、やっぱり合わせてしまうんだな
罠にはまったみたいに
けっこうめんどくさいのにね
ほとんど自己満足の世界。合ってなくてもクレーム来るってことはないはずだもの
合いすぎてて気持ち悪い、って人もなかには絶対いると思う
なのに合わせてしまう。それはおれの性(さが)だ。逃れられない。


(木目のことです)
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by kobo-tan | 2013-12-17 22:44 | 製作過程 | Comments(0)
2013年 12月 17日

満州を失ったって日本は発展したじゃないか



facebookへの投稿の転載です。


朝日日曜版の大久保真紀さんのザ・コラムがおもしろい。
こんな単細胞オヤジを行政の長として何年もいただいてきたってことに呆れるけど、筆者の書き方が巧いので全体は憎めない正直者という感じ、しかしこの人が決めてきたことで泣いてる人も数限りなくいるに違いなく、その罪滅ぼしを是非脱原発でやってもらいたいものだ。

 『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」
たしかにここまで言い切れる器の政治家はいまどこにもいない。



(ザ・コラム)小泉元首相の変節 「オレたちにウソ言ってきた」 大久保真紀

「小泉純一郎です。大久保さんいる?」

 先月12日の昼、社会部の電話が鳴った。受話器を取ったのは今春入社の新人記者。どぎまぎしながら、取材で外に出ていた私の不在を伝えると、「談話のことを取り上げてくれてありがとう。よろしく伝えておいて」。それだけ言うと、電話は切れた。

 その2日前、私はこの欄でドミニカ共和国に移住した人たちのことを取り上げた。「日本政府にだまされた」と移住者が訴えた損害賠償請求訴訟。国が勝訴したのに、当時の小泉首相が「政府として率直に反省し、お詫(わ)び申し上げます」と非を認める談話を出したことで、国の対応は百八十度転換した。私はこう書いた。

 「政治家が方向性を打ち出さない限り、官僚は動かない。それが日本の現実」

 この言葉が、安倍首相に原発ゼロを迫る小泉さんの琴線に触れたのだろうか。取材を申し込んだときは断ってきたのに。電話をもらったお礼の手紙を出すと、小泉さんは知人を介して、3人で食事でも、と伝えてきた。

 首相を退任してからはインタビューもテレビ出演もすべて断っているという。「取材ではないよ」と念を押されたが、直接会ってどうしても聞きたいことがあった。なぜ、いまごろ原発ゼロを声高に叫ぶのだろう。だって首相時代は、CO2削減を理由に原発推進の旗振り役だったのに。

    *

 「やあ、やあ」と言いながら、小泉さんは現れた。71歳には見えない若々しさ。席に着くなり言った。「いとこがブラジルに住んでいる。開拓でドミニカと同じような苦労をしている。ドミニカは(国が)ひどいウソついてたとわかったからな」。2004年に首相としてブラジルを訪問したときは移民に熱烈な歓迎を受けて男泣き。異国で暮らす同胞の思いに胸が詰まったそうだ。

 原発推進から原発ゼロに変節したのも、心を揺り動かされた何か大きな理由があるに違いない。そう思って質問した。小泉さんを変えた一番のものは何ですか?

 「電事連(電気事業連合会)の言ってること、ウソじゃん」。私の目を見据えて、強い口調でまくしたてた。

 「専門家が『安全で、コストが安い』『脱石油にはこれしかない』と言えば信用しますよ。何年もオレたちにウソを言ってきた。これですよ。こっちは原子力の知識なんかないんだから。3・11前はそんな関心もなかったし。あれほど制御しがたいものとは知らなかった」

 だまされたと思ったんですか。あえてそう聞くと、「そうだよ。思ったよ」。

 じぇじぇじぇ。原発ゼロに背中を押されたのは、官僚や専門家にだまされたことに気づいたからなんだ。まるでオレオレ詐欺の被害者みたい。同じことを何度も尋ねたが、福島の被災者への言及はなかった。

 じぇじぇじぇ。5年半も首相を務めた最高権力者がだまされたと嘆き、怒っているとは。でも、よくよく考えれば、日本はとんでもない国だ。正確な判断材料が一国の命運を左右する首相に示されず、安全神話を信じさせられてしまうのだから。小泉さんの変節は人間として何となく納得できるような気がした。

    *

 小泉さんの原発ゼロ発言が注目を浴びたのは、8月末に毎日新聞専門編集委員の山田孝男さんがコラムで取り上げてからだ。「新聞記事の影響の大きさが改めてわかったよ。だって、月2~3回してきた講演で同じこと話してきた。みんな無視したが、あの記事で無視できなくなったんだな」

 山田さんのコラムの中でも、小泉さんはこう言っている。「戦はシンガリがいちばん難しいんだよ。撤退が」「昭和の戦争だって、満州(現中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」

 昭和史に詳しい作家の半藤一利さん(83)に聞いてみた。「僕は小泉さんは大嫌い。(首相時代は)独裁になる前のヒトラーのやり口と同じだと感じたから」と前置きした上で「でも、彼の原発ゼロ発言は正論だし満州の例えはその通りだと思う」。

 そして、こう説明した。日露戦争の後、日本は手にした権益を守るために大国主義を選んだ。その結果、朝鮮半島を「利益線」にし、さらにそれを守るために、資源や人口問題などいろいろな理由をつけて旧満州を「生命線」とした。「近代史の中での意味を考えると、原発と満州国は同じかもしれない。かつては満州があって国を滅ぼしたが、これからは原発をもつことで国を滅ぼすことになるのではないか」

 小泉さんとの会食は3時間近く、話は映画や読書、ゴルフ、演劇にも及んだ。別れ際、抱きかかえていった30本の赤いバラの花束を手渡そうとしたが、体よく固辞された。一切もらわない主義だという。私が「(今日のこと)書きますので」と言うと、小泉さんはアッハハッと高笑いし、片手を上げて去っていった。

 (編集委員)

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by kobo-tan | 2013-12-17 10:19 | 社会 | Comments(0)
2013年 12月 12日

パズルなのだ




facebook投稿記事の転載です。

フラッシュ家具作りの要諦を一言で言うとそれは「パズル」ってことになる。
材料の大きさには規格があり、主に3×6版(900×1800mm)、4×8版(1200×2400mm)を使うのだが、この家具にはどの大きさがもっとも無駄が出ないかをまず判断し、材料を注文するわけだ。でもこの注文枚数も、家具が大きく複雑になればなるほど、まずこれを取って、その残りからこれとこれを取って…みたいなことをえんえんと繰り返さないと必要十分でもっとも無駄のない枚数は出てこない。で、これを綿密にやって5枚ぴったりで全く無駄が出ない、ってことになるとこれはこれでまたほんのちょっとの切り間違いも許されんわけだから精神的プレッシャーになる。これを外側化粧材、内側シナ材、抽斗箱用シナランバーなど何種類もやるわけだからこれは相当考えるわけで、中学生に数学教えてたおれの頭脳(?)を持ってしても頭がパンクしそうになるのです。家具作りの前半がなかなか進み具合が遅いのは、いたるところでこの「パズル」があり、四方八方から考え、チェックしながら進むためだと思われ、そこを雑にやると、使えない端材(ゴミ)はどんどん出るわ、材料は足りなくなるわ、足りなくなった材料頼んでもすぐ来ないわ、材料代はどんどんかかるわ、やっぱりいいことないのである。この「パズル」の段階を切り抜けるのが、家具作りのひとつの山場なのである。この「パズル」のことを、伝統的に木工の世界では「木取り」といい、棟梁や親方の仕事で下っ端の職人はやらせてもらえなかった。当たり前である。



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by kobo-tan | 2013-12-12 17:47 | つぶやき | Comments(0)
2013年 12月 12日

宿直室




工場にくっついている事務部屋。
学校の用務員さんの部屋みたいなもんだ。

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右のカウンターの上の本棚は余っていたシナランバー24mmの端材でちょちょっとつくった。
とにかく重くて、この腰高のカウンターの上にあげるとき、一瞬バランスを崩した時は死ぬ思いをした。
その重い本棚のなかに今はけっこう本が詰まっており、そうとうな重量になってるはずだ。
ここに入ってきた人は何人もいたけど、どんな本があるのかとまじまじと眺めた人は熊本放送ディレクターの井上さんだけだった。
本に興味を持つひとが少ないのはちょっとさびしい。
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by kobo-tan | 2013-12-12 13:48 | つぶやき | Comments(0)
2013年 12月 10日

作戦




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今度のリビングボードも総W4400の大物。

イマイさんの図面はよく構成されよく書きこんであるので、あまりこちらが頭を悩まし迷うということはないのですが、
それでもこの大きさとなると幾つものパーツに分けて複雑になってくるので、いろんな作戦を考えながらのバカ棒つくり、芯組みとなる。
芯を組んで、プレスして、必要なパネルすべてつくるまでにはけっこう時間がかかります。
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by kobo-tan | 2013-12-10 19:50 | つぶやき | Comments(0)