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つくりものがたり

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2010年 06月 15日

ささやかだけど

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                                      襖の引き手
                                      花梨

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                                      配線孔のフタ
                                      ブビンガ

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                                      抽斗のハンドル
                                      チーク

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                                    ガラス引戸のツマミ
                                    チーク

                                    ささやかだけど役にたつもの

# by kobo-tan | 2010-06-15 18:41 | minimal thing
2010年 06月 15日

建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子


建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子_d0169209_10573992.jpg


今回は、雪見障子。

もともと森さんの図面はすっきりと美しい吉村障子風の障子で、こんな粋狂なものの指定はなかったのですが、
この風雅な名を持つ障子をぜひともウチにつくりたくてトライしてみたのです。




建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子_d0169209_1182927.jpg





ちなみに吉村障子とは、
建築家、吉村順三氏の考案した桟と組子の見付け巾が同寸の、組子で囲まれたヒトコマが比較的大きな障子で、面としての規則性が際立ち、和とか洋とかをこえてとても美しいものです。




ここでは、大そとの桟の見付けが18mm、引き違いの重なる桟が15mm、組子が12mm。







建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子_d0169209_11362262.jpg





桟の見込み(奥行き)は30mmありますが、高さが2mあるのでとても華奢。
これをさらに雪見障子にできるのかどうか。


ふつう雪見障子は上げ下げするところの外側にガラスがはまっていますが、
ウチの場合すぐそとにサッシがあるのでそれは省きました。


(右の写真は雪見ではないタイプ。となりの書庫の障子)






建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子_d0169209_11554525.jpg






それでも30mmのなかにミゾを突いて、776mm×994mmの子障子を上げ下げしなければならないので、結構細かい細工と工夫が要ります。












建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子_d0169209_1285363.jpg







その一例。

ホゾ組みするには細すぎたのでこんなことを・・・










建築家 森博さんとの仕事~ウチの家具たち~ Ⅳ雪見障子_d0169209_12153133.jpg



上げ下げするほうがどうしてその位置で止まるかというと、
ミゾの中に専用の小さなバネが仕込んであるのです。



で、
この障子、かなり重宝しています。
上げ下げはやはりおもしろみがありますし、
ちいさい子にやぶかれないために上げておくこともできました。




材はタモ柾。 無塗装です。

# by kobo-tan | 2010-06-15 12:30 | 森博さんとの仕事
2010年 06月 14日

変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき


変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_9392933.jpg
ムクもの  か
フラッシュもの  か
家具のつくり方にはこの2つがあって


ムクの板材を削って組み合わせるか、
芯材を突き板やポリ合板、メラミンなどで貼りあわせたパネルを使って組み立てるか、

木の持つ美しさ、風合いはもちろんムクものですが、
フラッシュものの「工作の楽しさ」もなかなか捨てがたいものがあります。


いろんな材料を、切ったり、貼ったり、つないだりして、
だんだんかたちになってくるおもしろさ。



変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_1035618.jpg







さて、
変形天版は、作った型に合わせて15mmのラワンランバーを切り抜き、



変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_1011966.jpg






4mmのラワンベニヤで表裏からサンドイッチします。
これは、この天板が3×6尺または4×8尺の板一枚で取れない大きさのためで、




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つないだ部分を反対側にして貼り合わせることで、
しっかりしたパネルをつくります。




変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_1024778.jpg







前の厚みを出すためにコマでふかします。




変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_10261887.jpg







そこへ9mmの曲げベニヤを張りつけ、下地を作ります。




変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_10354448.jpg




メラミンを貼っていきます。

ここでは、アールがあるために貼った後で下側の面がきれいにとれないので、
面取り加工済みのパーツをこさえます。




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75°のトリマービットで加工。





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速乾ボンドでしっかりと貼ってゆく。




変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~  のつづき_d0169209_10465131.jpg






はねやすいところはクランプでしっかり圧着。






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上用のメラミンを留め(45°)に切る。






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メラミンどうしの突きつけの部分は、1.5°の傾斜をつけて切り、ぴったりくっつくようにします。





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細い棒の上に載せて位置を確認しながら、慎重に慎重に貼ってゆく。





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きれいに面をとって






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シンナーでふきあげてそうじ






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vividな陳列台ができました。


ちょっと
はで過ぎか

# by kobo-tan | 2010-06-14 11:24 | 製作過程
2010年 06月 12日

変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~


今日は先日つくったメガネ屋さんの店内什器の製作過程をお見せします。
ポリエステル合版・メラミン仕上げの、アールのはいった変形天版です。

変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~_d0169209_15263380.jpg





変形ものは、まず原寸図、または原寸の型を作るところからはじまります。



複雑なカウンターなどは、原寸図を書くことで細かい部分を頭に入れます。
図面だけではイメージしにくかったところも、そうすることでわかってきます。




この変形天版では、端材の4ミリベニヤをつなげて原寸のスミをして、まず原寸大の型を作る。
守るべき寸法はきちっと守って正確につくります。
この型が、基準になります。








変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~_d0169209_15494063.jpg




アールの部分はトリマーをコンパスにして切ってゆきます。


コンパスにするためのベースは、そのへんの残りベニヤでちょちょっとつくります。





変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~_d0169209_15555221.jpg




直線部分はノコで落として・・・









変形もの その1  ~メガネ屋さんの陳列台~_d0169209_15595998.jpg






こんなかたちになります。






つづく。

# by kobo-tan | 2010-06-12 16:13 | 製作過程
2010年 06月 11日

ナラテーブル 続き


ナラテーブル 続き_d0169209_2343029.jpg


プレスしてあった箱脚をとりだして




ナラテーブル 続き_d0169209_23454624.jpg


まんじゅう(天版と脚をドッキングさせる部材)と接合。
下穴を正確にきちんとあけます。



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脚取り付け完了。(なぜか白黒ですが・・)




ナラテーブル 続き_d0169209_23531084.jpg



腰を痛めないように、ウマの上を転がす要領で立てます。



ナラテーブル 続き_d0169209_23561193.jpg



2台並べてうまく揃うか確認。
ナラテーブル 続き_d0169209_23585665.jpg







3mの板材から2本取りしたので、目もそろっています。








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これから塗装。ウレタンクリア全艶消し。
まず、下塗りです。



ナラテーブル 続き_d0169209_081874.jpg



#240のペーパーで研磨。
それからトップをかけて乾燥。



ナラテーブル 続き_d0169209_0122011.jpg



現場組み立てなのでこれで終了です。

# by kobo-tan | 2010-06-11 00:17 | 製作過程