つくりものがたり

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2015年 02月 26日

レッドシダーのレジカウンター




こちらは、美容院に収めたレジカウンター。
レッドシダーの羽目板でぐるっと貼りくるんで、ナチュラル志向の優しい感じ。
現場塗装後の写真はないのですが、巾木を濃い目の焦げ茶にして、レッドシダーにオイルの濡れ色が付いたら、
いい感じになったんじゃないかな。
パン屋さんなんかにもぴったりなような。



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# by kobo-tan | 2015-02-26 16:48 | 製作例 | Comments(0)
2015年 02月 25日

クルミの食器棚と吊戸棚




これも昨年秋製作の未掲載分。



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クルミは一見ラワンみたいでぱっとしないのだが、オイルを塗ると明るくオレンジ色がかってきて、硬さも柔ら
かめで、人に親密なフレンドリーな材料だと思う。抽斗の前板は無垢材。面積の大きい扉は反るリスクがある
ので最も手のかかる「無垢フラッシュ」の手法。


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この扉6枚をつくるために、170mm×900mm、厚み4mmのクルミの薄板を50枚くらい厚板から割いてつく
り、それをシャッフルし、おとなしすぎもせず、うるさすぎもせず、突き板のように規則的にならないように、無垢
のインパクトがあるように、そして最も違和感なく部屋になじむように、何度も何度も並べ変えながらあーでも
ないこーでもないと考え、もういい!これできまり!といえるまでパズルして貼り付けるのでここでは当然徹夜
する羽目になってしまうのです。

最も自然な配置、無作為を生むために、どんなに手間暇をかけて作為するかっていうことでしょうか。


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クリアオイル塗装後、取り付けられました。
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# by kobo-tan | 2015-02-25 21:03 | 製作例 | Comments(0)
2015年 02月 25日

高島野十郎の月




高島 野十郎(1890年〈明治23年〉8月6日 - 1975年〈昭和50年〉9月17日)は、生涯独身を通し、画壇とも関わらず、隠者のような人生を送った。

「もの」そのものに向き合い続けた画家。


彼の遺稿ノートにある言葉。

「生まれたときから散々に染め込まれた思想や習慣を洗ひ落とせば落とす程写実は深くなる。写実の遂及とは何もかも洗ひ落として生まれる前の裸になる事、その事である」


「蝋燭」と同様に、多く残した「月」の絵。それについての言葉。

月ではなく、闇を描きたかった。
闇を描くために月を描いた。
月は闇を覗くために空けた穴だ。



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高島野十郎「満月」
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# by kobo-tan | 2015-02-25 13:27 | つぶやき | Comments(0)
2015年 02月 24日

高島野十郎の火






深津千鶴さんへの返信



深津さん、なんか自分の思いつきばかり書き送ってて深津さんをむしろ混乱させているんじゃないかと、そうでなければいいけどと思うんですけど、また少しこないだから思ってたことがあったので書いちゃいます。

ぼくの旧い友人に舞踏家の秀島実というひとがいて、彼と昔々絵の展示会かなんかに行ったときに彼が「風景画を描くやつの気が知れない」と言ったことがあるんですね。彼の真意は、抽象画というか、風景や人物を描いても、作者の、作者なりの「見かた」が入った、作者の感性と世界観によってデフォルメされた絵でないと意味がない、というようなことだったんだろうとぼくは理解したんですが、秀島さんも若い時だったんで、いまは違う感想を持ってるとは思うんですけど、なんか、ピカソ以降、写真でも撮れるような絵は意味がないみたいな風潮がたしかにあるような気もするのね。

でも、前田英樹さんの本の「在るものを愛すること」を読んでから、そういう見方は浅薄だったなと思うようになった。
たとえば、僕は絵のことはまったく素人ですけど、むかし高島野十郎という画家の展覧会にいったことがあって、彼は変わった画家で、自分の好む題材ばかり書くんですよ。たとえば、燃えている一本の「ろうそく」とか、夜の暗闇に浮かぶただの「月」とか。「ろうそく」のシリーズなんて、ほとんど構図も色合いも似たようなのがたくさんあるのね。深津さんにも、連作ありますけど、高島のは、ああ、いろいろと違うアプローチで描いてみたかったんだなぁ、という感想を持たされるより、このひと、なんでこればっかり描くんだろう、と、どうしても思ってしまうような描き方なんです。で、そう思うんだけど、次から次にそのたくさんのろうそくの絵を見ていくと、似たような絵なんだけど、もちろんまったく同じものはひとつとしてなくて、なんか異様な迫力として迫ってくるんです。するとね、やっぱりいろいろと考えてしまう。このろうそくの火は何なのだろう、画家はこの火の中に何を見たんだろう、同じような火をなぜ彼は描き続けなければならなかったんだろう…ろうそくの火自体はなんの変哲もなく、「すぐわかる」ものだけど、これらの疑問は「わからない」ものとしてずっと自分の中に残ります。そしてそのわからなさを「味わう」ような… アートの力ってそういうところにあるのかといまは思ったりしてます。




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# by kobo-tan | 2015-02-24 15:02 | つぶやき | Comments(0)
2015年 02月 23日

ガラス落とし込みの建具 ~ フラッシュの場合 




以前、無垢の框扉にガラス落とし込みをするやり方を載せましたが、今回は、ガラスが小さい場合に、フラッシュの建具でやるやりかた。
落とし込みの細工を内部につくりながら芯を組んでいって、ボンドつけてポリ合板をプレス接着するんですが、
あとで押し縁でガラスを固定するやり方よりも手間がかかるものの、でき上がりはガラス周りが表も裏もすっきりしてきれいです。


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真中に150×800mmのガラスがはまるドア。


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その形の芯を組む。
芯と芯の間には、紙芯(ハニカムコア)を敷き詰める。

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左右と下方はまっすぐのくせのな気無垢材に5.3mmほどの巾の溝を突いて三方の枠をつくる。


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上から5mmのガラスを落とせるように5.5mmのべニヤがちょうど入る空洞をつくる。
はさんだベニヤはそのままでプレス接着。


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白ポリをプレスして内側の細い淵には慎重に白テープを貼り調える。


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建具製作のキモ。レバーハンドル・空錠の取り付け。慎重に墨して加工。失敗したら一からやり直し。
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# by kobo-tan | 2015-02-23 19:11 | 製作過程 | Comments(0)