人気ブログランキング | 話題のタグを見る

つくりものがたり

kobotan.exblog.jp
ブログトップ
2010年 06月 28日

マナ オルゲルバウ


マナ オルゲルバウ_d0169209_1854656.jpg

平塚職業訓練校木工コースの級友で、こちらが忙しい週末などに手伝いをお願いしたりしている
得難い友人の高橋君が勤めるパイプオルガン工房 マナ オルゲルバウ
彼が製作にかかわった十数年の中でも最大級のパイプオルガンを仮組中とのことで、
きのうの日曜日、家族で見学させていただきました。

マナ オルゲルバウ_d0169209_19112676.jpg

いや、大きいです。

6mほどもある工房の天井にもつっかえるので、最上部は仮組できず、現場で本番だそうです。
間口も6m、奥行きも2m以上あったでしょうか。

マナ オルゲルバウ_d0169209_19352549.jpg

これを作るのにいったい何枚の図面がいるのでしょう。
この複雑さ
この精巧さ
5人の職人さんが10か月がかりで製作にあたり、8月に神戸の教会に、10日以上かけて現場組み立てし、納めるそうです。

上の写真は、高橋君が作った本体右側内部の重要部分で、いろいろと説明してもらったのですが、ぼくら素人にはよくわかりません。
しかし、そのたいへんさだけはよくわかる。


マナ オルゲルバウ_d0169209_1957855.jpg








裏側から見た「中層部」










マナ オルゲルバウ_d0169209_2004378.jpg







裏側から見た「上層部」
現場でこの上にさらに木のやぐらがのっかるとのこと










マナ オルゲルバウ_d0169209_2051037.jpg






鍵盤部分はドイツからの輸入品で、それぞれから出ている細い金属の線を
この工房でつくった細い木の部分(青い所から上)につなぐのだそう。

すごすぎる。









マナ オルゲルバウ_d0169209_20175689.jpg

いや、素晴らしいものを見せていただきました。

大きなホールの巨大なパイプオルガンは、ドイツなどの会社が受注する場合がほとんどらしいですが、
このマナ オルゲルバウは、いまや中堅クラスのパイプオルガンを新規で作っている日本で唯一の工房だということです。
ちなみに、このオルガンは小さめの家2.5軒分ほどのお値段ということでした。
圧倒されて、高橋君に写真に入ってもらうのを忘れてしまいました。
高橋君、ごめんなさい。

by kobo-tan | 2010-06-28 20:26


<< 建築家 森博さんとの仕事~ウチ...      変えてゆく >>