つくりものがたり

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2013年 05月 03日

弁当とユニクロ




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3月、工房の近くに大きめの食品スーパーができた。総菜や弁当もたくさん売っていて、最安値の298円の弁当は、写真ののり弁のほかにもそこそこ種類があり、これは天の助けとばかりいろんな弁当を買ってきてよく食べた。まあ味もそこそこでボリュームもけっこうあり、毎日これを利用すればかなりの節約になると意気込んでいたのだが・・・・・最近はあまり食べる気が起きなくなった。なんていうのかな、その弁当を見るともう味がわかってしまって、手が伸びないのだ。さほどまずくはなくてもうまくもない。想像するに最低ランクの材料を使っているはずだから、まず米がだめなんだろう。ご飯がおいしくない。これは致命的。どんな一流店のフランス料理より、・・・・のつくったおにぎりがおいしい、と思ったことのある人は多いだろう。・・・・にはお袋でも女房でもいいけれど、少なくとものそのおにぎりになったお米は最低ランクのブレンド米ではないはず。やはり最安値の米は明らかにおいしくないのだ。


それで今日は、「ロピア名物ロピア焼き」というお好み焼きでしのいだ。それも298円である。ちょっとジャンクだけど、あの飯を食うよりは…
ここには60歳くらいから上の中高年のおじさんたちがたくさん働いていて、客に買い物かごを渡したり、かごやカートをあっちからこっちへ頻繁に移したり、駐車場からの客を誘導したりしている。みんな野球帽をかぶってエプロン姿だ。「いらっしゃいませー」「はいどうぞー(とかごを渡す)」「またのお越しをー」としょっちゅう声を出している。これがどうもあまり居心地がよくない。ま、こうやって常に声を出して一生懸命やっているようにアピールしないと(そうするようにマニュアルになってるんだろうけど)すぐ雇い止めになってしまうからねと同情するけれど、おじさんたちは明らかに無理してる。声をかけるのも愛想がいいのもそれが自然だったらいいけど、無理して言われても嬉しくもありがたくもない。かごだってべつに手渡してくれなくても自分で取れるし。あ、これ、おじさんたちが悪いって言ってるんじゃないですよ。おじさんたちはがんばってると思うけれども、なんとかなんないかなあと、チラッと思う。


たとえば働いてる人たちがみんな若いユニクロなんかでは、そういう居心地の悪さを感じたことはない。過剰な声かけも、よけいなサービスも気になったことはない。でもそれも、昨今報道されているこの会社の「ブラック」さから考えると、その自然なサービス、適度な愛想のよさも巧妙にマニュアル化されているのかもしれない。誰もが知ってるユニクロにせっかく就職できたのに、3年後の離職率がほぼ半数とは半端な数字ではない。この会社のY会長兼社長曰く「仕事に付加価値が付けられないと年収100万円の方になってゆく」 このひとの思考の基盤はただひとつ「生きてくことは闘いだ」ということだけみたいな気がする。ITとか、新しく何かを発明したというならまだしも、ありふれた衣料品の分野でこれだけ短期間で急成長したんだから、それはどこかで無理してるに決まってる。「気合で乗り切れ」とか、「全体責任」とか、70年前の軍隊そのまま。そしてご自分は総資産1兆5000億の今や大富豪なんだから、戦争中の謂いでいくとさながら何千何万という人間を死地に追いやって自分は東京でうまいもん食ってた大本営の高級参謀というところか。ぼくは仕事着のGパンや靴下をユニクロで買ってたんだけど、これからはユニクロで買うのをやめた。この社長のいうことは気に入らないと思う人たちはみんな、洋服屋なんてたくさんあるんだからユニクロで買うのをやめたらいいと思う。どんなに安く便利であっても、人間を大切にしない会社をのさばらせておいてはいけない。それが社会の見識というものだ。

by kobo-tan | 2013-05-03 17:02 | つぶやき | Comments(0)


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