2013年 06月 14日
縦に長いスリットが入ったトイレドア。こういうのは初めてつくる。 ![]() こんな建具の作り方もだれに教わったというわけじゃないけど、家具のついでにこのドアも作ってください、 と言われたら、できませんとは言えない。建具は建具屋さんの専門領域だから、家具屋はそんなに慣れてるわけじゃない。 建具は、丁番やら、レバーハンドルやら、鍵やら、金物がいっぱいだし、しょっちゅうやってる建具屋さんはあまり考えないで、 早くできるんだろうなあと思いつつ、まちがって穴なんか開けちゃいけないと、鍵の説明書見ながら慎重につくる。 ![]() ![]() ![]() こんな穴も、静岡時代にごくまれにつくっていた時は、後で大きなキーボックスの穴を開けるのはたいへんだから、 芯組みの時にあらかじめ空洞になるようにつくっておいて面材と練ったりしたもんだけど、それだと手間だし、 強度などの関係で、その手をすべてに応用できるもんでもないとわかり、素直に、大きな錐で穴を開けてノミでつつき・・・ と普通のやり方を慎重にやっている。 ![]() 型板ガラス「カスミ」入りののスリットはこうなり、 ![]() 表示錠付きレバーハンドルはこんなふうにはまる。 ■ ■ 朝3時にようやく出来たので、ものは朝積みで遅めの出発。そぼ降る雨のなかを、鎌倉女子大裏の現地へ。 ![]() 新湘南バイパスに乗るために、少し前にできた圏央道茅ケ崎~寒川北線の下を走る。 この下を通る時にいつも必ず思う。なんでこんなもんつくれんの? ![]() 細い橋脚の上に乗っている鉄とコンクリでできた道路、何十トン何百トンあるのか知らないが、 しかもその上を何十トンの大型車が走るというのに、 どんな確信があってこんなものをこの細い橋脚の上に載せられるのだろう、これをつくってる人たちは。 もしかして落ちるんじゃないか?・・・という不安はないのだろうか? 力学計算と実験と試行錯誤の積み重ねによる進歩。 綿密な材料選定と、十分な強度を保つ接合方法と、厳重な作業管理。 でも、それでも・・・・ こんなものが宙に浮いてるなんて・・・・ ![]() たとえばここ。 ひときわ高いところ、橋脚と橋脚の間はもしかすると70~80メートルはあるかもしれない。 しかも、まっすぐじゃない!曲がってる! あれをどうやって作って、 あれがなぜ落ちてこないのか? その向こうの鉄塔ならまだ分かる。 でもこの道路だけはわからん! どう考えても普通じゃないと思う。 そこまでして、車を通したいのか? よくあるジョークだけど、 飛行機の整備士は決して飛行機に乗らない。 こんなものが空を飛ぶってことが信じられないから、っていう話。 ぼくはこっけうこれに信憑性を感じるんだけど、ね。
by kobo-tan
| 2013-06-14 01:03
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