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2013年 07月 09日

ビデオニュース・ドットコム


d0169209_2321616.jpgきょうはビデオジャーナリストの神保哲生さんについて。

この方は、おそらくほんものの知性と行動力を、それも、どこからも、どの勢力からも規制されない、
ホントの本物のそれをもっておられる数少ないジャーナリストであるにもかかわらず、
典型的な、知ってる人は知ってるけども、知らない人は全然知らない(あたりまえか)存在だと思う。



1990年代には地上波テレビにも結構出ておられたみたいだけど、ぼくが知ったのは少し前のことで、
youtubeをサーフィンしてたときに「日本のTV報道がいかに腐っているか」というちょっと面白い番組に出ておられて、
精悍な物言いで鋭いことを仰っていたのでこの人はどういう人だろうと思っていた。








そうしたら、きょうのFBで彼のやっている「ビデオニュース・ドットコム」の番組がリンクしてあり、それを見て、
ああこのひとのメインフィールドはここなんだなとわかったわけです。これはとても面白かった。というよりも勉強になったと言うべきだな。






この、ビデオニュース・ドットコムというのは、精力的にいまのいろいろな問題を取り上げていろんな番組をつくっているんだけど、
神保さんと社会学者の宮台真司氏とのかけあいで問題を掘り下げてゆく「マル激トーク・オン・デマンド」というシリーズが売りのひとつみたいで、
上の対談は、つい先日記者クラブ主催で行われた「9党党首討論会」での安倍首相の発言をめぐって、まさに繰り広げられる。

この「9党党首討論会」、その模様はくまなくyoutubeでも見られるのだが、神保さんもおっしゃってるように、この会自体はほんとにつまらない。
そのつまらなさは、記者クラブというものを構成している各マスコミの記者自身のつまらなさにまさにほかならず、
たとえば、たまに見る橋下徹大阪市長との記者の質疑応答などで痛感する、記者質問の精彩のなさ、追及の甘さなどに通底しているもので、
それはけっきょく、大新聞社や大テレビ局に入って高い給料と終身年金が約束されると、ひとは初心を忘れて闘争心を失くすということを示している。
(もちろん、そうじゃないひともいます!)


そういう記者たちと比べると歴然としてるのが、神保さんの発言、問題提起の自由闊達さで、まったく彼の話の起こし方も進め方も、
魂のしぼんでしまった前記記者たちに比して清々しいものがある。
「食っていく」ために自分の抱いていた志をひたすら落としてゆく、というのが人間の常だと思うが、そうならないためにはどうしたらよいか、
ということを真剣に考えて実行してゆく、というのが、ほんものの志なんだ、ということをこういう人は教えてくれる。


だから、ここで話されることは、いわば会社としての判断を通った去勢されたような記事しか載っていない3大新聞の記事なんかよりはるかにレベルが高い。
逆に、彼の番組を見ると、マスコミの記事が「国民の民度」に合わせていかに低レベルであるか、がわかる。
本を読んでもさっぱり言いたいことがわからない宮台教授も、彼の番組の中では言いたいことがとてもよくわかるし、勉強になった。

なんというのかなあ、ものの本質、原則というものをきちんと確認しておこうよ、という姿勢。でもそれをやってゆくためには、
けっこう自分の頭で考えなきゃならないし、選択しなきゃならないし、覚悟しなきゃならないんだよ、ということ。
そしてそれが、「民主」ということであり、「自治」ということであり、「公共」であり、「普遍」であるということ。


うーん、この番組は、その意味で啓蒙的だな。
やっぱりジャーナリストならば、党首討論会での首相の発言に食らいつくようでなければいけない。
と、今日ずっとかれのビデオニュース・ドットコムを見てきて納得がいった。あれをスル―するようでは、首相と同じく無教養と不勉強を晒すだけで、
ジャーナリスト魂が泣く。


ビデオニュース・ドットコムには、ほかにも薦めたい番組がたくさんある。
月525円の会員になると全番組が見られるのだが、youtubeでも無料放送がかなり出てくるので、
新聞報道、TV報道がつまらないと思っている方はどうぞ探して見てください。絶対損はしません。

by kobo-tan | 2013-07-09 01:10 | 社会 | Comments(0)


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