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つくりものがたり

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2014年 01月 12日

青年は荒野をめざす


Facebookより



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今朝のTOKYO-FM Panasonic melodious library は、1967年発表の五木寛之「青年は荒野をめざ
す」。いまではエッセイストのようになっておられるけれども、当時から70年代くらいまでの五木寛之は超人気
作家で青年たちのカリスマ。長髪のその姿もダンディーでかっこよかった。「さらばモスクワ愚連隊」「デラシネ
の旗」「内灘夫人」「青春の門」…世代に与えた影響は計り知れない。


「青年は荒野をめざす」の主人公ジュンが、おれは寒さに震えて眠れなかったこともない、飢えてひもじさに泣
いたこともない、おれはもっともっと苦労しなければいけない、みたいなことを言う。艱難辛苦を求めて世界に
旅立つわけだ。狭き門より入れ。こんなストイシズムがおそらく70年代までは、世代に関係なくまじめに説得
力を持っていた。いま現在、たとえば村上春樹の小説の中で主人公がこういう言葉をつぶやく図は想像できる
だろうか。つぶやけないとしたら、どうしてつぶやけなくなってしまったのか。そんなことを考えることも、何かを
探す糸口にはなる。

by kobo-tan | 2014-01-12 13:24 | 社会 | Comments(0)


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