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つくりものがたり

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2015年 02月 13日

高橋博之さんのお話し




都会人に欠けている”共感力”とは?
食べ物付きの月刊誌『東北食べる通信』が伝えたいこと







『東北食べる通信』というものをやっておられる高橋博之さんのお話しがとてもよかった。
お時間あったらちょっと見てください。18分。
それで、ちょっと感想。




考えたことの1。
TPPのこと勉強してないので間違ってるかもしれないが、貿易から保護をなくし、市場に任せ、超大型機械とバイオテクノロジーと化学産業(農薬)をつぎ込んで作った安価な米国産食品を世界中の消費者が買えるようにせよ、それがフェアーだと、たぶんアメリカは言っている。だが、フェアーとは何か?もともと自給自足で暮らしていた人間が、道具を使うことを知り、貨幣を流通させることを知り、さまざまな職業が生まれ、食べ物を作る人とそれを食べる人、道具を作る人とそれを使う人に分かれ、統治する人と統治される民に分かれ、共同体が育まれていった。しかしそのひとつの共同体は、自給自足を旨としていたのではなかったか。それが壊れ始めると、余った生産物を消費させるために、あるいは不足する食物や原料を手に入れるために、武力を用いて植民地を開拓したのではなかったか?豊かな自然から恵みを受けて食べるものを作り、民がそれをいただく。それが共同体=国の根幹ではなかったか?それが崩れたら?手を掛け恵みを受けることのなくなった自然は放置され、山河は荒れる。そういう状態を放置して、「国を愛せよ」とはどういうことか?




考えたことの2。
こういう人がなぜ政治の世界にいないのだろうか。
つねに考えている人は1時間でも2時間でも原稿なしでしゃべれる。その考えが深いほど説得力を生む。そしてその思索が行動を伴っているから物語が生まれる。その物語が、僕らに感動を与える。なぜだろう。それは、そこにうそやごまかしがないからだろう。こういうひとは、ひとを感化できる。こういう人を見て、ひとは自らに何かを命じ、動き出す。それが尊い。「教育」というのは本来、そういう働きを生みだすはずのものだけど、いまの学校教育はどうか?
正規科目「道徳」はこういう人を生みだすことができるか?

by kobo-tan | 2015-02-13 15:46 | 社会


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